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フォルクスワーゲン ザ・ビートル新車情報・購入ガイド 人気があるから? 4年ぶりのマイナーチェンジなのに、変更部分は微小【ニュース・トピックス:VW】

CORISM / 2016年10月5日 21時21分

フォルクスワーゲン ザ・ビートル

マッチョかわいい3代目ザ・ビートル。デビューから4年でのマイナーチェンジ

 フォルクスワーゲン は、ザ・ビートル をマイナーチェンジし発売を開始した。

 フォルクスワーゲン ザ・ビートルは、2012年に登場。ビートルシリーズは、このザ・ビートルで3代目。年配の人に取って、印象深いのはやはり初代ビートルだろう。初代ビートルは、フォルクスワーゲンの原点といえるモデルで、1938年から 2003年の生産終了まで 66年間にわたり世界中で2,150万台以上が販売された。カブト虫というニックネームで世界中で愛された。その初代ビートルを現代流にアレンジして登場したのが2代目となるニュー・ビートル。1999年にデビューし、あのビートルが復活ということで、世界中が注目した。

 ニュー・ビートルもかなり長い期間生産され続け、約13年ぶりにフルモデルチェンジされた。ボディサイズは、やや拡大。ザ・ビートルのボディサイズは、4,270×1,815×1,495mm。なんと、全幅は1,800mmを超えてしまった。全高が5mmほど低くなっていて、ニュー・ビートルに比べワイド&ローなスタイルになっている。かなり大きくなったことで、ザ・ビートルはキュートなクルマという印象は無くなり、デザインも力強さをアピールしていることもあり、キュートマッチョなモデルといった印象になった。

 その後、ザ・ビートル ターボと呼ばれるハイパフォーマンスモデルが追加される。このモデルがちょっとマッチョになったザ・ビートルのデザインにスピード感をプラス。可愛さと筋肉質、スピード感という相容れないような要素を見事に調和させ、魅力的に見せている。

 ザ・ビートルのデビュー当時に搭載されていたエンジンは、1.2LTSIエンジンで105PS&175Nmを発揮。ミッションは、ツインクラッチの7速DSGが組み合わされていた。当時の燃費値は17.6km/L。

ハード面の進化は無し。デザイン変更と安全装備が追加

 そんなザ・ビートルのデビューから約4年で、マイナーチェンジが行われた。グレード構成は、「The Beetle Base」、「The Beetle Design」、「The Beetle 2.0R-Line」(旧グレード名:Turbo)の3グレード構成となった。

 外観デザインは、フロントとリヤのバンパーを刷新。従来のスッキリとしたデザインに比べ、スポーティで精悍なデザインとなった。インテリアも新デザインを採用。「The Beetle Design」では、ダッシュパッド、ドアトリム、ステアリングトリムをエクステリアカラーと同色にした。さらに、ブラックないしはベージュの専用格子調ファブリックシートやオプション装備のレザーシートと組み合わせることで、最大32通りのカラーコンビネーションを用意。より自分好みのザ・ビートルに仕上げることができる。

 安全装備では、ドライバー疲労検知システム“Fatigue Detection System”を全車に標準装備。また、“ブラインドスポットディテクション(後方死角検知機能)”や“リヤトラフィックアラート(後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能)”を上級グレードの「The Beetle 2.0 R-Line」に標準装備、「The Beetle Base / Design」にオプション装備とした。ただ、自動ブレーキ関連の安全装備の装着は見送られている。世代の古いプラットフォームを使っているので、最新の自動ブレーキを装備することが難しいなどの理由はあるとは思うが、せめて30㎞/h以下の低速域自動ブレーキくらいは装備してほしいところだ。自動ブレーキが無いのなら、せめて“ブラインドスポットディテクション(後方死角検知機能)”や“リヤトラフィックアラート(後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能)”は全車に標準装備化してほしい。

 また、ミリ波レーダーが装備されていないので、クルーズコントロールはあるものの前走車全車速追従式ではないのも残念なポイント。

 コネクティビティでは、フォルクスワーゲンが提供するオンラインサービス“Car-Net”の一つであ
る“App-Connect”を搭載した Volkswagen 純正インフォテイメントシステム“Composition Media”を全車標準装備。この機能は、スマートフォンと接続するだけで、“MirrorLink”、“CarPlay”、“Andorid Autoなど、3 つの異なる通信プロトコルを使用することができる。さらに、オプション装備の純正ナビゲーションシステムも従来の”714SDCW“に代わり、機能を大幅に向上させた最新の”716SDCW“に変更し、従来の高い利便性に加え、より精度の高い位置情報や交通情報の受信ができ、かつ、素早く、スムーズに操作できるようになった。スマートフォンとの連携は、かなり高いレベルとなっている。

 搭載されるエンジンは、1.2Lエンジンに7速DSGの組み合わせに変更はない。出力は105ps&175Nmで、燃費は17.6㎞/Lとこちらも変更なし。2.0Lターボは、211ps&280Nmで6速DSG。燃費は13.4㎞/Lとこちらも変更はない。ハード面は進化していないことになる。燃費性能を含め、ザ・ビートルの基本設計の古さを感じる部分だ。

 同じ1.2Lエンジンを積むゴルフ7 は、パワーとトルクは同じだが燃費性能は21.0㎞/Lと優秀。ザ・ビートルのほうが、やや車重が重いとはいえ、ちょっと差が出ている状態だ。ハード部分の進化にも期待したいところだ。

価格アップは微小。予算が許すなら、お勧めはR-Line!?

 フォルクスワーゲン ザ・ビートル ベースの価格は2,349,000円。従来の価格が2,340,000円なので、9千円の価格アップとなった。ザ・ビートル デザインの価格は2,699,000円で、59,000円のアップ。ザ・ビートル2.0 R-Lineの価格は3,459,000円で69,000円のアップとなった。安全装備の向上やコネクティビティの進化などを考えると、まぁ妥当な価格アップといったところ。

 ザ・ビートルの選び方。ベースグレードは、基本的に価格訴求モデルという意味合いが強く、装備もかなり簡素化されている。オートライトさえも装備されていない。このクラスの輸入車なら、やはり一定の装備が欲しいところ。そう考えると、デザインがベストという選択になる。

 このデザイン、色々オプションがあり、ブラインドスポットディテクション(後方死角検知機能)やリヤトラフィックアラート(後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能)、バイキセノンヘッドライト、パドルシフト、シートヒーターなどを選んでいくと、かなり高額なクルマとなっていくので注意が必要。ナビまで装備すると300万円コースだ。

 R-Lineは高価だが、オプションで選ぶものがナビくらいなので、365万円くらいになる。そうなると、デザインとの価格差は、やや縮まる。その上、デザインには装備されていないパークディスタンスコントロール(フロント/リヤ)、インテリアアンビエントライト、3連メーター(油温計、ストップウォッチ、ブースト計)、タイヤ空気圧警告灯、 R-Line専用リヤスポイラーなど、電子制御式ディファレンシャルロック“XDS”、レッドブレーキキャリパー、18インチホイールなどがプラス装備されていることを考えると、 R-Lineはデザインに比べるとお買い得感がある。予算に余裕があるのなら、 R-Lineを選ぶのも悪くない。

フォルクスワーゲン ザ・ビートル価格

■フォルクスワーゲン ザ・ビートル価格
・The Beetle Base 2,349,000円
・The Beetle Design  2,699,000円
・The Beetle 2.0 R-Line 3,459,000円

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