今、一番売れている人気クルマ ランキング【2016年10月国内新車販売台数分析】 日産セレナ好調! アクアと同等の販売台数を記録!【特集・コラム:ビジネス・経済】
CORISM / 2016年11月26日 19時40分
プリウス、再び首位奪還! セレナ、シエンタを抜き、アクアに急接近
■2011年10月の新車販売台数(自販連、全軽自協調べ)
1)プリウス ・・・・・14,053台(174.1%)
2)N-BOX系 ・・・・・ 13,891台(113.2%)
3)ムーヴ系 ・・・・・12,502台(182.4%)
4)アクア ・・・・・・12,480台( 80.3%)
5)セレナ ・・・・・・12,408台(331.5%)
6)シエンタ ・・・・・10,778台( 99.3%)
7)タント ・・・・・・10,559台(104.9%)
8)デイズ系 ・・・・・ 9,499台(97.8%)
9)フリード ・・・・・ 9,153台(301.2%)
10)ヴォクシー ・・・・ 7,936台( 94.4%)
11)フィット ・・・・・ 7,585台( 74.4%)
12)アルト ・・・・・・ 7,248台(94.5%)
13)カローラ系 ・・・・ 6,663台( 73.6%)
14)ハスラー ・・・・・ 6,388台( 76.3%)
15)スペーシア ・・・・ 6,265台( 98.2%)
16)N-WGN ・・・・・・・6,086台( 98.9%)
17)ワゴンR ・・・・・・5,929台( 83.6%)
18)パッソ ・・・・・・ 5,868台(167.7%)
19)ノア ・・・・・・・ 5,769台(112.6%)
20)ヴェゼル ・・・・・ 5,551台(102.6%)
21)ヴィッツ ・・・・・ 5,126台( 83.3%)
22)ミラ系 ・・・・・・ 5,126台( 83.1%)
23)ヴェルファイア ・・ 5,100台(133.3%)
24)キャスト ・・・・・ 4,308台( 48.4%)
25)ステップワゴン ・・ 4,113台( 81.5%)
26)クラウン ・・・・・ 3,565台( 68.0%)
27)エスクァイア ・・・ 3,457台( 89.4%)
28)エクストレイル ・・ 3,420台( 70.3%)
29)ソリオ ・・・・・・ 3,261台( 83.2%)
30)アルファード ・・・ 3,142台( 84.6%)
31)ハリアー ・・・・・ 3,032台( 62.9%)
32)eKワゴン系 ・・・・ 2,944台(110.1%)
33)アクセラ ・・・・・ 2,941台(123.1%)
34)シャトル ・・・・・ 2,636台( 62.6%)
35)インプレッサ ・・・ 2,545台( 90.3%)
36)デミオ ・・・・・・ 2,535台( 69.2%)
37)レヴォーグ ・・・・ 2,350台(157.5%)
38)ピクシス系 ・・・・ 2,220台(140.0%)
39)プレミオ ・・・・・ 2,007台(182.0%)
40)フォレスター ・・・ 1,962台(256.5%)
41)エスティマ ・・・・ 1,914台(148.1%)
42)ランドクルーザー ・ 1,895台( 70.4%)
43)ノート ・・・・・・ 1,769台( 27.3%)
10月の新車販売台数ランキングでは、トヨタ プリウスがホンダN-BOXから首位の座を奪還した。しかし、その差はわずか162台しかなく予断を許さない状況になっている。
N-BOXは前年比113.2%と、その好調さには目を見張るものがある。というのも、N-BOXは2011年デビューで、すでにモデル末期状態だからだ。タイミング的には、いつフルモデルチェンジしてもおかしくない状況だ。また、軽自動車 では、燃費値が重要とされてきたが、N-BOXの燃費は25.6㎞/L。このクラストップのスペーシアの燃費が32.0㎞/Lなので、大きな差がついている。これだけ大きな差が付くと売れなくなりそうなものなのだが、N-BOXの販売は好調。これは、かなり大幅値引きをして売っているだけでなく、顧客側の購入動機である「燃費性能」の優先順位がそれほど高くないということを示している。
そして、タント に代わりN-BOXを猛追し始めたのがダイハツ ムーヴ系 。ムーヴ系には、新しくムーヴ キャンバス が加わった。キャンバスは、全高はムーヴ並みとしながら、ハイト系 ワゴン クラスでは唯一の両側スライドドアをもつ。その利便性は高く、一定の販売台数が期待されていた。販売台数は、ムーヴと合算されるので、今月は急上昇している。キャンバスの売れ行き好調さが、長期間に渡り維持できるようであれば、軽自動車ナンバー1の座を誇るN-BOXもうかうかしていられない状態になる。
登録車の乗用車で好調だったのは日産。セレナの不具合も解決し、イッキに登録されたこともあり、前年同月比110.3%を記録した。販売台数は約2.3万台で、その内セレナが約半数以上となる1.2万台を占めるという異常事態。10月はノートがシリーズハイブリッドを搭載したe-POWERへの移行期といこともあり、販売台数が約1,800台程度だったこともあり、こうした結果となった。しかし、どちらにせよ、日産の国内販売はセレナとノートの売れ行き次第という状況には変わりない。
そして、スバル も好調だ。9,249台を売り前年同月比は122.8%となった。好調なのは、フォレスター とレヴォーグ 。 フォレスターは、1,962台で前年同月比256.5%。レヴォーグは、2,350台で前年同月比157.5%と好調。歩行者検知式自動ブレーキである先進安全装備であるアイサイトの効果や、インプレッサ のフルモデルチェンジによる集客アップによる販売台数増と予想できる。これに、新型インプレッサがフルモデルチェンジした台数が来月以降加わるので、スバルはさらなる販売台数増が期待できる。
軽自動車の乗用車では、スズキが燃費不正問題の影響から抜け出ることができていないようで、28,174台で前年同月比87.5%と、ホンダ とダイハツ が前年同月比越えを一人負け状態となっている。また、10月単月では、ホンダが22,494台売ったことで、スズキ にかなり販売台数面で接近してきている。スズキは、燃費不正問題の影響もあり、主力のワゴンRがフルモデルチェンジできなかったことが大きなマイナスになっている。
輸入車は、どのメーカーも好調。ボルボ が前年同月比84.7%と大きく落としている。販売台数でナンバー1となったのはメルセデス・ベンツ 。4,543台を売り、前年同月比110.6%となった。ミニ も好調。1,673台を売り、前年同月比は113.4%と高い伸びを維持したままだ。ミニとBMWを合算すれば、BMW グループはメルセデス・ベンツを上回る販売台数となている。また、ルノー やプジョー も好調。プジョーは、クリーンディーゼル 車の投入による効果が出ているといえる。
年末年始にかけ、大幅販売台数増が期待できる日産。11月以降、ノートe-POWERも加わり、シェア拡大のチャンス!
10月はとにかく、日産 セレナが目立った。12,408台を売り前年同月比は、なんと331.5%となった。車両の不具合があり、出荷が停止されていたこともあり、イッキ登録が進んだとはいえ、この販売台数は300万円前後という高価格帯のクルマとしては上出来といえるもの。コンパクトカー で、ハイブリッド車 であるアクアに
対してわずか72台差。軽自動車を除く登録車だけでみれば、なんと3位という結果となっている。この売れ行きは、しばらく続き、2~3月の繁忙期も1万台越えとなる可能性が高い。国内日産の販売会社にしてみれば、セレナは高利益車種なので、販売会社の収益面でも大きな影響を与えるだろう。
このセレナの好調に加え、日産は11月以降大幅な販売台数増とシェアアップが期待できる。11月には、ノートのシリーズハイブリッド車である新型ノートe-POWERが加わる。従来の日本マーケットに無い、新しいタイプのハイブリッド車ということもあり、ノートe-POWERはかなり注目されている。ノートはコンパクトカーなので、販売台数は1万台越えするとみられ、販売台数の落ちてきてアクアを超える可能性も高い。好調セレナが、1万台越えを維持できれば、日産は2車種で1万台越えのモデルをもつことになる。こうなると、国内販売シェアはイッキにアップする。ホンダとの差もかなり縮まるとみられ、登録車の乗用車でホンダに急接近する可能性も出てくるので注目したい。
10月の単月販売台数でマツダ、スバルに抜かれる!
国内販売の不調が続くマツダ。10月は9,040台の販売に止まり、前年同月比は81.1%となった。本年累計でも、128,720台の販売で前年同月比77.2%となっている。
そんなマツダに対して、スバルが好調になってきている。10月の販売台数は9,249台。前年同月比は、なんと122.8%となった。本年累計では99,888台で前年同月比は96.1%となった。
10月単月の販売台数では、スバルがマツダを抜いた。本年累計での販売台数こそ、若干差があるものの、11月以降は、フルモデルチェンジしたインプレッサが加わり、10月はレヴォーグやフォレスターも好調なので、これを維持できれば、マツダとの差が徐々に縮まりそうな勢いだ。
マツダが大きく販売台数を落としている要因は、販売台数を稼ぐという意味では重要なBセグメント車であるデミオが、やや不調であることが要因だ。マツダは、4~9月の販売台数で登録車販売台数ベスト30にランクインしている車種は、デミオの12位をトップに26位のアクセラと2台のみ。誤算ともいえるのがCX-3。CX-3がランク外なのに対して、ライバルのホンダ ヴェゼルは9位と、その差はあまりに大きい。
対して台数を稼げるBセグメント車を持たないスバルは、20位のインプレッサがトップで、29位にレヴォーグ、30位にフォレスターがランクインしている。特別売れている車種はないものの、地道に販売台数を積み重ねているといった印象だ。
この2社の争いは、今後、激化すると予想できる。モデルチェンジしたばかりのインプレッサVSアクセラの戦い。そして、マツダも2017年2月にはCX-5をモデルチェンジする。そうなると、CX-5 VSフォレスターの戦いも激化。さらに、マツダはCX-3とデミオを改良し発売を開始したばかり。マツダも販売台数をアップするための準備はできている。この2社の販売台数&シェア争いには、今後注目だ。
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