三菱RVR新車情報・購入ガイド ダイナミックシールド採用で存在感大幅アップ! コンパクトSUVマーケットに再び参戦!【ニュース・トピックス:三菱】
CORISM / 2017年2月19日 12時12分
日本のコンパクトSUVにおいて、パイオニア的存在ともいえる三菱RVR
三菱 は、コンパクトカー SUV であるRVR のデザインを変更し2017年2月16日より発売を開始する。
三菱RVRは、2010年に登場。現行モデルで3代目だ。3代目RVRは、使い勝手が良く着座位置も高く運転しやすいコンパクトSUVとしてのコンセプトに変わりはないが、初代&2代目のセールスポイントでもあったスライドドアが無くなり通常のヒンジ式ドアとなった点が大きく異なる。日本のコンパクトSUVというカテゴリーのおいて、RVRはパイオニア的存在でもある。
スライドドアは、車重が重くなり燃費に大きな影響を与える。当時、エコカー減税の対象になっていないとクルマが売れないという状況もあり、燃費は最大のテーマだった。そうしたことも影響してか、車重が重くなるスライドドアは廃止されている。そして、RVRはエコカー減税に対応するために、樹脂製のフェンダーを採用するなど軽量化にもこだわった。さらに、2011年には早くも改良が施され、新エンジンとアイドリングストップ機能が追加され燃費を向上。エコカー減税に対応するなどした。
しかし、コンパクトSUVというカテゴリーが、ほとんど注目されていなかったため、RVRの販売は苦戦する。当時はプリウス が大ヒット中で、ハイブリッド 車ブームだったからだ。その後、小さな改良を加えていくものの状況は変わることがなく、逆に燃費不正問題でより売れない方向へ向かってしまった。
最新デザインであるダイナミックシールドを採用し、存在感あるフェイスに大変身! ただし、価格設定はやや高め
三菱RVRがデビューした当時は、コンパクトSUVというカテゴリーでユニークな存在だった。しかし、現在のマーケットは、マツダCX-3 やホンダ ヴェゼル 、日産ジューク などがヒットしコンパクトSUVブームとなっている。
こうした最近のコンパクトSUVブームを逃すまいということで、RVRもフロントデザインを一新して登場した。
フロントフェイスは、乗員とクルマを守る機能を力強く表現したフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」が採用された。パワートレインの性能を象徴する中央のブラックフェイスを、バンパーの左右コーナー部とアンダーガードの3方から包み込むようなプロテクト形状とし、より精悍でスポーティなフロントフェイスとなった。また、ルーフアンテナをスタイリッシュなシャークフィンタイプに変更している。
フロントフェイスのデザイン変更は、かなり有効だろう。従来のRVRは、乗用車の延長線上といった印象が強く、ややSUV感に欠けていた。また、最近のデザイントレンドである押し出し感重視の迫力系デザインとはことなり、やや大人しい顔をしていた。アウトランダー も、このダイナミックシールドを採用したフロントフェイスにしたことから、販売台数が伸びたということもあり、今回のフェイスチェンジにも期待は高まる。
インテリアは、上級グレード「G」のシート生地を変更し、レッドステッチを施しスポーティ感を演出した。
三菱としては、モデル末期になったRVRの機能部分に対して、大きな投資はできない状況。ただし、コンパクトSUVマーケットは、非常に注目されている。デザインを変更することで、コンパクトSUVのメインストリームになることは無理だとしても、他人とは違うクルマに乗りたいという顧客をわずかでも取れればいいという狙いがあるのだろう。
ただ、モデル末期に入ってエコカー減税にも対応できていない状況。1.8Lエンジンであり、他社のガソリン車に比べややパワフルな点が勝っているとはいえ、エントリーグレードであるMで2,058,480円からという価格は、やや高めな設定といえる。このグレードは、エアコンもマニュアル式だ。
上級グレードのGになると2,250,720円となり、ライバル車の上級グレードが狙える価格帯に入ってしまっている。さすがに、これでは勝負にならない値付けだ。あえて、モデル末期のRVRを選ぶというのであれば、価格は非常に重要。ライバルを圧倒するような安価な設定でなければ、顧客の購入リストには載りにくいだろう。顧客の購入リストに載らなければ、販売店へ来てくれることも無く、値引きで勝負することさえもできない。また、RVRはリセールバリューもあまり期待できない。乗り潰すつもりで購入することが前提になる。
三菱RVR価格
■三菱RVR価格
・M 2WD 2,058,480円/4WD 2,295,000円
・G 2WD 2,250,720円/4WD 2,487,240円
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