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身体運動と発声認知課題を統合した二重課題(デュアルタスク)訓練は、「身体機能」と「認知機能」の双方を改善する

Digital PR Platform / 2024年5月22日 11時32分

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東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座の安保雅博講座担当教授らは、全国7つのリハビリテーション施設と共同研究を行い、各施設に通院している高齢者の患者さんに、上肢と下肢を交互に動かして運動するクロスステップWE-100(OG Wellness 岡山)訓練をした群とヘッドホン付きマイクを使って、音声指示によって液晶画面に出された問題を声を出して読み、その解答を声を出しておこなう訓練をしながら、同じクロスステップ訓練をした群との初回、2週後、4週間後の評価結果を比較検討し、二重課題(デュアルタスク)訓練をした群に下肢機能と認知機能の向上が見られることを明らかにしました。
本研究の成果は、Journal of Clinical Medicine誌に2024年5月17日付けで掲載されました。
東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座の安保雅博講座担当教授らは、全国7つのリハビリテーション施設と共同研究を行い、各施設に通院している高齢者の患者さんに、上肢と下肢を交互に動かして運動するクロスステップWE-100(OG Wellness 岡山)訓練をした群とヘッドホン付きマイクを使って、音声指示によって液晶画面に出された問題を声を出して読み、その解答を声を出しておこなう訓練をしながら、同じクロスステップ訓練をした群との初回、2週後、4週間後の評価結果を比較検討し、二重課題(デュアルタスク)訓練をした群に下肢機能と認知機能の向上が見られることを明らかにしました。
本研究の成果は、Journal of Clinical Medicine誌に2024年5月17日付けで掲載されました。

【新機器作成に至る経緯】
日本の健康寿命と平均寿命の差は、男性で約9年女性で約12年です。現在日本政府は健康寿命と平均寿命の差を縮めるためにいろいろな政策を実行しています。病気の予防と管理が重要である事は間違いありませんが、特に病気の予防と管理に欠かせない効果的な運動を定期的に行うことが健康寿命を伸ばすために大切であることは言うまでもありません。
また、運動により、高齢者に影響を及ぼす問題の1つである軽度認知障害に対しても、認知機能の低下を遅らせ、患者の日常生活動作を維持改善し、介護者のQOLを向上させることが示されています。日本では在宅高齢者の日常生活自立度を評価して、障害の程度に応じて段階的に介護保険下で訓練できるシステムがあります。
しかしながら、限られた時間の中の訓練でしかありません。よって、質の良い訓練が自動的に必要になってきます。こうしたトレーニングは運動機能と認知機能の改善または維持を目的とし、主に歩行訓練、筋力訓練、有酸素運動訓練、クロスステップ訓練などから成り立っています。
研究では特に発声認知タスクと身体運動を統合した新しいアプローチにより身体機能と認知機能の両方を改善することを目的としています。近年、二重課題(デュアルタスク)を用いた介入が高齢者の機能を維持、改善することが示されています。本研究では特に自立していながら、認知機能低下のリスクがある、高齢者において二重課題(デュアルタスク)を組み合わせたアプローチが運動機能と認知回復力の相乗的改善につながることを実証することを目的としました。

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