1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

「キネマの神様」本日放送! あらすじ・キャストまとめ&志村けんさん死去に伴う製作秘話

映画.com / 2024年5月4日 17時30分

●山田洋次監督は「言葉を失うほどの衝撃」

 21年ぶりの映画出演となるはずだった志村さんの訃報を受け、山田洋次監督は3月30日にコメントを発表します。文面から、どれほど無念であるかがうかがえます。

 「『キネマの神様』の出演辞退でがっかりしていたぼくにとって、言葉を失うほどの衝撃です。志村けんさんは日本の喜劇の世界の宝でした。その存在がどれほど貴重だったかを、彼が少しでも自覚して健康に留意してくれていたら、と彼の早死が口惜しく、残念で残念で仕方ありません」

●「志村さんの、お気持ちを抱き締め、やり遂げる覚悟です」

 事態に変化があったのは、5月16日。歌手で俳優の沢田研二が、志村さんが演じるはずだったゴウに扮することが発表されたのです。かつて同じ事務所に所属する先輩・後輩として仲が良く、テレビ番組「8時だョ!全員集合」「ドリフ大爆笑」、ラジオ番組「沢田研二・志村けんのジュリけん」などで幾度となく共演してきた沢田が、志村さんの遺志を継ぎ、バトンを受け取ったことは多くの人の琴線に触れました。

 「志村さんの、お気持ちを抱き締め、やり遂げる覚悟です」

 短いながらも、みなぎる決意を寄せた沢田は、プロフェッショナルな姿勢で準備に余念がなく、見事にゴウを演じ切りました。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、撮影の延期、2度の公開延期などに見舞われ続けた「キネマの神様」は、ようやく完成したのです。

●志村さんの愛した「東村山音頭」を楽しげに歌う沢田研二

 本編を見るにつけ、志村さんの口から発せられることを前提に“当て書き”されたであろうセリフが散見されます。ですが、そんなことは先刻承知とばかりに沢田はすべてを引き受け、それでいて躍動感あふれるゴウ像を提示してくれます。劇中、志村さんが愛した「東村山音頭」を沢田が楽しげに歌うシーンは不意に胸に迫りくるものがありますが、今作を観る人々にとっては現実世界と物語がリンクする瞬間を目の当たりにすることができるのではないでしょうか。それにしても、筆舌に尽くし難い志村さんへの思いを胸に多くを語らず茨の道を突き進み、銀幕の中で志村さんと邂逅してみせた沢田の男気には脱帽と形容するほかありません。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください