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石原さとみ、映画「ミッシング」出演で「知らなければいけない感情を知ることができた」 夫役・青木崇高も石原の言葉にもらい泣き

映画.com / 2024年5月18日 17時0分

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 俳優の石原さとみが5月18日、新宿ピカデリーで行われた主演映画「ミッシング」公開記念舞台挨拶に中村倫也 、青木崇高、吉田恵輔監督(※「吉」は“つちよし”が正式表記)と共に登壇した。7年越しに切望した吉田組参加で出来上がった作品に感無量な表情を浮かべていた。

 映画「空白」「ヒメアノ~ル」の吉田監督がオリジナル脚本で挑んだ本作は、ある日突然、最愛の娘が失踪したことにより、娘のためならどんなことでもすると覚悟を決めた母・沙織里(石原)の焦りや怒り、さらにそんな沙織里の姿を報道するメディアや、ネット社会の誹謗中傷などをテーマに人間模様が展開する。

 昨日17日に全国257スクリーンで封切られた本作。石原は「一人でも多くの方に観ていただきたいという一心で、多くの取材をしていただきました。取材を受けるたびに、吉田監督をはじめ、スタッフの方、キャストの方など作品に関わった方々への感謝が浮かびました」と述べると「こうして劇場に足を運んでいただけて、とても嬉しいです。昨日映画は公開されましたが、素晴らしい天気のなかでのスタート、劇場を出たあと、映画の余韻に浸っていただければ。本当にありがとうございました」と何度も感謝を述べる。

 劇中では、石原演じる沙織里に対する心無い中傷シーンが多々登場する。石原は、娘を探すポスターの目にいたずらで画びょうが刺さっているシーンに触れると「美術さんが作られた画だと思いますが、段取りの段階でその風景を見たら、泣くシーンではなかったのですが、涙が止まらなくなってしまって……」と回顧する。石原が「あのシーンも台本にありましたよね。良くああいうことが思いつきますね」と問いかけると、吉田監督は「いろいろ思いついちゃうんだよね。病気かもしれませんね」と笑っていた。

 作品には、さまざまな問題が多層的に内在する。吉田監督は「折り合いをつけられない人がどうやって世の中を生きていくかを描きたかった」と意図を述べると「沙織里自体が、自発的に変わらないと前に進めない。一番つらい思いをしている人が、他者のために泣いたりすることで、自分に返ってくる。そういうことが救いになるのかな」と作品に込めた思いを語る。

 最後に石原は、先日家族と共に公園に行った際のエピソードを明かす。石原はその公園で迷子を知らせる放送を聞いたというと「夕方4時ぐらいだったのですが、とても気になって周囲を見渡すと、大きな声で叫んでいるお母さんがいました。鬼気迫る表情を見て胸が締め付けられました。私もいろいろなところを探している途中で怖くなりました」と語る。

 結局子どもは見つかり、事なきを得たというが、石原は「本当にホッとしました。沙織里を演じたことで、知らなければいけない感情を知ることができました。撮影から1年以上が経っていますが、自分のなかに沙織里の感情がしみついているんだなと」と語る。「私にとって沙織里を演じることができたことは財産になりました。この映画を観て、少しでも彼女の苦しさが伝われば。そして誰かに優しくて温かい言葉をかけてくださる行動が増えたらいいなと思いました」と思いを吐露すると、石原の言葉に夫役を演じた青木はもらい泣きしていた。

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