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株を始めてみたいけど、資金が少なくて買えないときはどうしたらいい?

ファイナンシャルフィールド / 2023年7月25日 10時20分

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株に興味があっても「資金が少ない」「失敗するかもしれないので不安」という方にとって、いきなり多額の資金を株に投入することにためらいがあるでしょう。そのような方は、第一段階として「単元未満株」といった株式取引があります。今回はこの株式取引について見ていきます。

株取引の基本は

株取引の基本は、株式の売買単位を100株で統一されています。つまり、1株5000円の会社の株を購入するには、最低(株価)5000円×100(株)=50万円が必要です(別途取引手数料がかかる場合もあります)。
 
初心者や学生などにとって、50万円という金額は大きいですよね。このハードルを下げるために、各証券会社が100株より少ない1株単位で取引できるようにした仕組みを「単元未満株」といいます。
 

単元株未満の取引のメリット・デメリット

最大のメリットは、上記のとおり少ない資金で株が購入できるということです。資金が少ない方や株取引に対し不安がある方にとって、比較的安心して取り組めるでしょう。上記の例、1株5000円の株であっても株数を減らすことにより購入資金が少なくてすみます。
 
2つ目のメリットは、例えば1回1株ずつ買う(単元株未満)場合と、1回で単元株(100株)を買う場合とで比較すると、1回1株ずつ購入するほうが「時間的分散が可能」になるということです。
 
投資の基本は「長期・分散・積立」です。時間的な分散投資をすることでリスクの低減にもなりますし、同じ資金額で複数の銘柄を購入することによる分散効果も高まります。
 
また、NISAを利用中の方でNISA枠が埋まっていない場合、そのNISA枠で単元株未満を購入することが可能です。ただし、すべての証券会社で購入できるわけではないので、NISA口座を開設した証券会社に確認しましょう。
 
デメリットは、すべての証券会社で取引ができるわけではないということです。さらにその取引ができる証券会社もすべて銘柄が取引できるとは限りません。ご自身がお持ちの証券口座で取引が可能かどうか、取引したい銘柄が取引できるかどうかを確認する必要があります。
 
また、通常の単元株取引では行える「指値注文(さしねちゅうもん:売買する株式の値段を自分で指定して注文する方法)」ができません。
 
単元株未満投資の場合、発注した時間帯によって約定の時間が決まり、ご自身のタイミングで取引ができませんので、予想外の約定金額になってしまう場合があります。発注の時間帯や約定のタイミングは各証券会社によって異なりますので、ご自身の取引のある証券会社で確認しましょう。
 
手数料面でも約定金額が小さい分、相対的に手数料が割高になることもあるので注意が必要です。
 

注意点は

株を持つことによって「株主」という立場になりますので、配当金をもらう権利が発生します。しかし、単元未満株については株主総会における議決権の行使ができなく、株主優待がある企業の株式も最低100株が必要ですので受け取ることができません。ただし、同一の銘柄を買い続けて単元株になることで、議決権の行使や株主優待の権利を得ることが可能となります。
 

株式累積投資制度もある

単元未満株と同様に、少額の資金で株式投資ができる制度として「株式累積投資制度」というものがあります。これは、証券会社が指定した一銘柄につき毎月1万円以上1000円単位で同一の株式を買い付ける、つまり積み立てて購入するイメージです。もちろん、持ち株数に比例して配当金を受け取ることが可能です。
 
この株式累積投資制度も、積み立ての仕組みによる時間的な分散投資のメリットがあります。
 

まとめ

株式投資に躊躇(ちゅうちょ)される方の理由として、資金と値下がりのリスクが挙げられます。多額の資金を一気に投入しないことにより株式投資のハードルを下げて、株式投資の第一歩を踏み出してみるのはいかがでしょうか。
 
執筆者:田久保誠
田久保誠行政書士事務所代表

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