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高年収のイメージの「漁師」、実際の年収はどのくらい?

ファイナンシャルフィールド / 2023年10月16日 10時20分

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漁師は一定の期間中、朝から晩まで海の上で漁を行い、大漁ならば、一獲千金が狙えるというイメージをお持ちの方も多いでしょう。実際に、漁師はどれだけの年収が得られるのか、その平均年収や、高収入が得られる海産物についても調べました。

漁師の平均年収は?

漁師の平均年収は、200万〜300万円ほどといわれており、一般の会社員の平均年収と比較すると、やや低めです。
 
農林水産省の「漁業経営統計調査」によると、個人経営体(漁船漁業)の1経営体あたりの漁労所得は、226万7000円でした。過去10年間の漁労所得の推移は以下の通りです。
 

・2012年 258万4000円
・2013年 241万7000円
・2014年 293万6000円
・2015年 340万8000円
・2016年 327万7000円
・2017年 297万2000円
・2018年 248万8000円
・2019年 230万3000円
・2020年 234万8000円
・2021年 226万7000円

 

年収1000万円の漁師もいる!?年収は漁法により大きく異なる

漁師の年収は、狙う海産物と漁獲量により異なります。
 
経験やスキルを持つ漁師の中には、一般の会社員よりも稼いでいる方もいらっしゃいます。稼げる漁法として挙げられるのはカニ漁で、年収は1000万~1500万円ほどといわれています。
 
また、マグロ漁も高収入が狙え、年収700万~1000万円ほどを稼ぐことが可能とされており、ほかに、カツオやイカなども、高収入が狙える海産物として知られています。
 

漁師の仕事内容は?

漁師の仕事内容は、漁法により異なります。
 
稼げる漁法として挙げたカニ漁やマグロ漁は「遠洋漁業」です。太平洋・大西洋・インド洋など、日本から離れた海で漁を行うため、1回の漁で1ヶ月間から1年半は、自宅を留守にする場合がほとんどです。
 
カニ漁は、1年のうち2~3ヶ月ほど海に出て、年収1000万円以上を稼げるとされる漁法ですが、極寒の海で強風や荒波にさらされながら漁を行うため「世界一過酷な仕事」と呼ばれています。
 
日本の陸地から200カイリ(約370キロメートル)内で行う漁は「沖合漁業」で、2〜3日、または1ヶ月ほどを要する場合もあります。主な海産物は、アジ・サバ・イワシ・サンマ・エビ・カニなどです。
 
陸地が見える程度の沖合で行われる「沿岸漁業」は、日帰りできる程度の小規模な漁です。早朝に漁に出て、昼には仕事が終わったり、夕方から夜にかけて漁に出たり、仕事時間は、狙う魚や季節によって異なります。
 
漁師の中には、副業として、レストランや旅館を経営している方や、漁師の仕事や休日の様子を撮影して、YouTubeに投稿して広告収入を得ている方もいます。
 

脱サラや地方移住で漁師を目指すのもあり!?

世襲制のイメージが強い漁師ですが、漁業に携わる方の高齢化により、現在は人手不足が深刻化しています。それに伴い、脱サラや地方移住に伴い、漁師になることを検討している方もいらっしゃいます。
 
漁師は、長期間を海上で過ごす過酷さもありますが、大漁だったときの充実感や、高収入が得られたときの達成感、そして何よりも自然に触れられるという面から、非常にやりがいのある仕事だといえるでしょう。
 

出典

農林水産省 漁業経営統計調査 / 漁業経営調査 / 長期累年 漁業経営調査報告 個人経営体調査(漁船漁業平均)(平成18年~)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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