すぐに暖房をつけてしまうので「光熱費」が高すぎて困っています…。原点に戻って「ウォームビズ」を実行すれば、どれくらい節約できますか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年1月4日 0時20分
過度な暖房に頼らずに実践できるウォームビズは、環境にもやさしく、電気代も節約できます。しかし、どのような方法があるのかが理解できずに、悩んでいる方も多いでしょう。 本記事では、身近なウォームビズの実践方法について、詳しく解説します。ウォームビズの実践方法を理解して、家計改善に役立ててください。
冬は夏よりも光熱費が高い
日照時間が短く、室内外の気温差が大きい冬は、夏に比べて光熱費が増加する傾向にあります。日照時間が短いと、暖房器具の使用時間が長くなり、気温差が大きいと、消費電力が増加します。例えば、外の気温が35度で、室温を27度に保つ場合、気温差は8度ですが、外の気温が5度で、同じ室温を維持する場合は、気温差は22度と大きくなり、それに伴って暖房の電気使用量も増加します。
これらの理由から、冬は夏に比べて電気代などが高くなる可能性がありますので、注意が必要です。
冬と夏の電気代比較
総務省の家計調査によると、2022年における電気代の月ごとの平均額は、表1のとおりです。
【表1】
月 | 電気代 |
---|---|
1月 | 1万2938円 |
2月 | 1万5331円 |
3月 | 1万6273円 |
4月 | 1万3931円 |
5月 | 1万1811円 |
6月 | 9990円 |
7月 | 9869円 |
8月 | 1万1914円 |
9月 | 1万3202円 |
10月 | 1万2805円 |
11月 | 1万1560円 |
12月 | 1万2514円 |
※総務省「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2022年」を参考に筆者作成
表1のとおり、夏よりも冬のほうが電気代は高い傾向にあります。夏(6〜8月)においては、8月のみが1万円を超えますが、冬(12〜2月)は毎月1万円を超えています。
ウォームビズの実践方法
ウォームビズには、3つの首を温めるとか、ひざ掛けやストールを活用する、根菜やしょうがなどを食べて体の内側から温めるなどの方法があります。これらの方法をとり入れることで、体を温めつつ、エネルギーの無駄な消費をおさえることが可能です。どの方法も手軽で、簡単に実践できます。
ここでは、ウォームビズの4つの実践方法について見ていきましょう。
「3つの首」を温める
身近なウォームビズの取り組みとして、3つの首(首・手首・足首)を温める方法があります。首や手首、足首には太い血管が通っており、これらを温めることで、全身を効果的に温かくすることができます。
首はマフラーやタートルネック、手首は手袋、足首は厚手の靴下やレッグウォーマーなどを使用して温めましょう。3つの首を温めることで、暖房代の節約にも寄与できます。
ひざ掛けやストールを活用する
ひざ掛けやストールを使用することで、手軽に体温を調整できます。少し寒さを感じたときには、ひざ掛けやストールをかけることで、温かさを得ることができます。ひざ掛けやストールはデザインも豊富で、ファッションアイテムとしても活躍します。室内はもちろん、外出時にも便利なアイテムです。
根菜やしょうがなどを食べて体の内側から温める
ウォームビズの食におけるアプローチとして、根菜やしょうがなどを摂取して、体内から温める方法があります。特にしょうがには、ショウガオールと呼ばれる成分が含まれており、新陳代謝や血行、発汗作用を促進して、冷えに対して効果的です。
体の芯から温まりますので、寒い季節には特におすすめです。マフラーやひざ掛けなどのアイテムをとり入れながら、根菜やしょうがを食べて、体の内側から温めましょう。
温度計を設置して室内環境を見える化する
部屋に温度計や湿度計を設置することも、ウォームビズのおすすめ対策の一つです。室内の温度や湿度を可視化することで、適切なタイミングで暖房器具を活用して、余計な光熱費を節約できます。適切な温度管理は、健康を維持するうえでも有益です。
例えば、「温度が◯度以下ならば暖房を入れる」など、具体的なルールを設定しておくと効果的です。
ウォームビズで冬の光熱費を節約しよう!
3つの首を温める、ひざ掛けやストールを活用する、根菜やしょうがなどを食べて体の内側から温めるなど、ウォームビズに取り組むことで過度な暖房の使用を抑制できます。これにより、地球環境にもやさしく、電気代の節約にも寄与できます。
すぐに実践できる方法ばかりですので、この機会に、ウォームビズをとり入れてみましょう。
出典
総務省 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2022年(1~12月) <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 1-1 都市階級・地方・都道府県庁所在市別
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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