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「電子レンジ」vs「IHヒーター」1人暮らしの場合、パスタは「ゆでる」と「レンチン」どちらが節約になる? 電気代を比較

ファイナンシャルフィールド / 2024年2月21日 4時30分

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最近では、電子レンジで1人分のパスタを茹でられる専用容器をよく見かけますよね。わざわざ鍋にお湯を沸かすよりも電子レンジを使うほうが手軽に感じますが、電気代に差はあるのでしょうか?   そこで今回は、1人分のパスタを茹でるときに、電子レンジとIHヒーターではどちらのほうが電気代を節約できるのか、筆者が実際に検証してみました。

電気代の計算方法は?

電気代は次の式で計算できます。
 
電気代(円)=消費電力(ワットアワー)÷1000×使用時間(h)×電力料金単価(円/キロワットアワー)
 
電力料金は地域差があるものの、2024年2月現在、全国家庭電気製品公正取引協議会によると平均1キロワットアワーあたり31円(税込)となっています。また、電子レンジなどの説明書に記載の消費電力は1時間あたりの数値のため、今回計算するときには分単位に直して計算しています。
 

電子レンジでパスタを茹でるときの電気代

今回、電子レンジでパスタを茹でるときには、効率よく茹でられるように専用容器を使用しました。専用容器には、パスタの量を計るパスタメジャーがついていたり、湯切り口がついていたりと便利です。
 
使用するメーカーによっても調理時間は変わりますが、今回私が使用したものは、電子レンジ500ワットで「パスタのパッケージに記載されている茹で時間プラス3分間」加熱すると記載がありました。
 
太さ1.6ミリ、茹で時間7分のパスタ100グラムを使用したため、500ワットで10分間加熱します。
 
筆者が使用した電子レンジの消費電力は1.42キロワット(1420ワット)のため、先の式に当てはめると次のようになります。
 
1420(ワットアワー)÷1000×1/6(h)×31(円/キロワットアワー)=約7.3円
 
1人前のパスタを、専用容器を使って電子レンジで茹でた場合の電気代は約7.3円でした。
 

鍋でパスタを茹でるときの電気代

次にIHヒーターを使って、鍋にお湯を沸かしてパスタを茹でた場合について検証してみます。IHヒーターは熱効率が良いため、効率的に鍋全体を加熱できる省エネ家電です。果たして電子レンジよりも電気代を抑えられるのでしょうか。
 
先ほどと同じ1.6ミリ、茹で時間7分のパスタ1人前100グラムを茹でるために、1リットルのお湯を直径16センチ容量2.2リットル、底面がステンレス鋼の鍋で沸かします。
 
筆者が使用したIHヒーターは最大消費電力が3.0キロワット(3000ワット)で、1リットルの水を強火で沸騰させると約5分かかりました。さらに沸騰したあとパスタを投入し、弱めの中火で7分間茹でます。このときの消費電力はおよそ1300ワットとなります。
 

<沸騰までの電気代>
3000(ワットアワー)÷1000×5/60(h)×31(円/キロワットアワー)=約7.8円
 
<沸騰後の電気代>
1300(ワットアワー)÷1000×7/60(h)×31(円/キロワットアワー)=約4.7円

 
IHヒーターを使用した場合、沸騰までの電気代、沸騰後の電気代を合わせると約12.5円となり、今回の検証では電子レンジのほうが電気代が安い結果となりました。
 

まとめ

1人前のパスタを茹でるときは、電子レンジの場合は約7.3円、IHヒーターの場合は12.5円と、電子レンジの電気代のほうが安い結果となりました。
 
今回用意した電子レンジのパスタ専用容器は、茹で時間プラス3分加熱するタイプでしたが、商品によっては茹で時間プラス5分の加熱が必要なものもあります。加熱時間が長くなればもちろん電気代も上がるので、容器を選ぶときは使用方法を確認しましょう。
 
電子レンジで調理すれば電気代が安く済むうえ、片付けが手軽に済み調理の負担も軽減されます。ぜひ試してみてください。
 

出典

公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会 よくある質問 Q&A
 
執筆者:古澤綾
FP2級

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