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子どもが「専門学校卒業」のほうが「高校卒業」よりも給料が高いからと進学したがります。年収はどのくらい違いますか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年5月13日 6時20分

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高校生の子どもにとって、就職か進学かは大きな選択です。すぐに仕事を始めてお金を稼ぎたいと考える子どももいますが、なかには専門学校卒業のほうが給料が高いから進学したいと考える子どももいるでしょう。   そこで今回は、専門学校卒業と高校卒業の年収の差について調べてみました。年収以外にも考えておきたいポイントがありますので、進路で悩んでいる学生や親御さんはぜひ参考にしてみてください。

専門学校卒業と高校卒業の年収はどのくらい違う?

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」を基に学歴別の賃金を比較すると、専門学校卒業は30万200円で年収に単純換算すると360万2400円、高校卒業は28万1900円で年収換算すると338万2800円です。専門学校へ進学して卒業すると、高校卒業と比較して、平均年収は21万9600円高くなることが分かります。
 
学歴別年収を年齢別にまとめると、表1の通りです。ただし表1の年収は、平均賃金×12ヶ月で算出しているため、賞与や手当などは加味されていない場合があります。
 
表1

年代 専門学校卒業 高校卒業
全年代の平均 360万2400円 338万2800円
~19歳 229万8000円
20~24歳 267万6000円 259万4400円
25~29歳 299万400円 288万8400円
30~34歳 323万6400円 310万2000円
35~39歳 346万3200円 332万1600円
40~44歳 369万1200円 352万800円
45~49歳 399万8400円 372万4800円
50~54歳 414万3600円 383万6400円
55~59歳 419万6400円 387万円
60~64歳 342万円 319万3200円
65~69歳 325万4400円 283万2000円

※厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」を基に算出し、筆者作成
 
同調査から、各年代において専門学校を卒業した人のほうが平均年収は高いことが分かります。特に60代以降について、年収の違いが大きい傾向も見受けられることから、定年後の再就職などでも専門学校卒業のほうが有利になる可能性があると考えられます。
 

専門学校進学のメリットと考えておきたいポイント

先述によると、専門学校卒業は、高校卒業で就職することに比べて、初任給や平均年収が高くなるメリットがあるといえます。高校卒業の人よりも2年遅く仕事を始めることになりますが、生涯賃金に換算すると専門学校卒業のほうが高くなる可能性があるでしょう。
 
また専門学校を卒業することで、職種の選択肢が増えるメリットもあります。例えば飛行機の客室乗務員の応募資格は、少なくとも専門学校を卒業する必要があり、高校卒業では応募できない場合があります。
 
専門学校へ進学する場合は、将来の目標をしっかりと決めておくことが大切です。就職したい業界や職種が決まっていないと、専門学校で学ぶ知識やスキルを仕事に生かせないおそれも考えられます。学歴別の年収はあくまでも目安で、必ずしも専門学校を卒業したから年収が高くなるとはいえません。
 

専門学校卒業は高校卒業よりも平均年収が約22万円高い! 目標設定ができていれば進学もあり

専門学校を卒業することで、高校卒業よりも平均年収が21万9600円高くなることが分かりました。しかしこれはあくまでも目安であって、目標にする業種・職種や進学先によって差が出ることも考えられます。
 
子どもが専門学校進学を希望する場合は、卒業後にどういった進路を目指しているのか、目標設定ができているか確認しておくといいでしょう。
 

出典

厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査の概況
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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