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「国民年金」の保険料って毎年上がってませんか? 将来自分が払った金額よりも「受給額」が少なくならないか不安です。何歳まで生きれば保険料を上回りますか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年5月16日 5時30分

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国民年金の保険料は原則20歳から60歳までの40年間支払いが義務付けられており、40年間すべて納めると満額の老齢基礎年金が受け取れます。しかし、毎年のように国民年金保険料が上がっているように感じている人もいて、将来的な自分が支払った金額と受給額のバランスについて気になる人も多いかもしれません。   本記事では、国民年金保険料を満額支払った場合、65歳から年金受給を始めればいつ受給額が保険料納付額を上回るかについて解説するので、気になる人は参考にしてみてください。

令和6年度の国民年金保険料と老齢基礎年金受給額

年度によって国民年金保険料と老齢基礎年金受給額は変動します。令和6年度の金額を基に計算を進めていきます。
 
令和6年度の国民年金保険料は月額1万6980円・年額20万3760円です。老齢基礎年金受給額は月額6万8000円・年額81万6000円で、法律の規定によって、令和5年度から原則2.7%引き上げられています。老齢基礎年金は、現行制度では65歳から受給を始めると継続的に受給できるため、基本的には長生きするほど総受給額は多くなるでしょう。
 
国民年金保険料は原則20歳から60歳までの40年間納めた場合、令和6年度の国民年金保険料から考えると納付額は「20万3760円×40年間=815万400円」です。
 
815万4000円を上回る老齢基礎年金を受給するには、「815万4000円(国民年金保険料総納付額)÷81万6000円(年間老齢基礎年金受給額)=約10年」となります。65歳から受給するなら75歳以上まで受給ができれば、令和6年度を基準とすると受給額が納付額を上回ることになります。
 
つまり最低で10年以上は生きていく必要があるため、人によっては支払った金額を下回ることもあるでしょう。
 
ほかにも、受給の開始を60歳から65歳までの間に繰り上げて減額された年金を受け取れる「繰上げ受給」、66歳から77歳までの間に繰り下げて増額された年金を受け取れる「繰上げ受給」をすると期間は変動します。
 
繰下げ受給や繰上げ受給について気になる人は、自分が受け取りを始めるタイミングなども含めて計算してください。
 

年金額は毎年変動するので注意する

年金額は毎年度変動するので注意が必要です。将来的には国民年金保険料が高くなって、老齢基礎年金受給額が低くなる可能性も考えられます。しかし、反対に国民年金保険料が下がって、老齢基礎年金の受給額が高くなるかもしれません。
 
将来的にどのように変動するかはわかりませんが、年金額については確認しておきましょう。定年退職後などはどうしても収入が減るケースが多く、年金だけで十分に生活できるか知っておくことは重要です。
 

将来的な年金額が不安なら私的年金なども視野に入れる

将来的な老齢基礎年金の金額は確定しているわけではなく、老齢厚生年金などを含めても生活に不安を感じている人も少なくありません。
 
そこで、老後生活の資金対策としてiDeCoや厚生年金基金制度、国民年金基金制度などの私的年金も視野に入れてみましょう。私的年金以外にも民間の保険商品を利用する方法もあり、自身の家族構成やライフスタイル、考え方などに合わせて検討してみましょう。
 

まとめ

国民年金保険料が毎年度のように高くなっていると感じている人もおり、将来的に支払った金額よりも年金受給額が多くなるタイミングか気になる人も多いでしょう。65歳から年金を受給するなら約10年程度経過すれば納付額を上回る可能性はありますが、将来的に老齢基礎年金がどのように推移するかは現時点では分かりません。
 
将来に不安を感じているなら、私的年金なども視野に入れて考えるのがおすすめです。
 

出典

日本年金機構 国民年金保険料
日本年金機構 令和6年4月分からの年金額等について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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