メアリー=ケイト・オルセンとアシュリー・オルセンによる、ニューヨークを拠点とするブランド《ザ・ロウ》。ブランド名はロンドンのビスポークテーラーが並ぶストリート「サヴィル・ロウ」に由来する。素材、パターン、縫製、シルエット、いずれの工程も追求してつくられる上質な日常着に憧れずにはいられない。
ヴィンテージコットンの心地良いドレス
シルエットを重視するアイテムって往々にしてポケットレスだったりするけれど、これは違う。内袋が羽二重シルクのスリットポケットが付いている。小さなことだけど、大切なこと。そんなところにハートを射抜かれるんだ。
加工を施したジャケットとジーンズ
目指したのは経年変化を感じられるヴィンテージライクなお洋服。例えばダメージ加工を施したジーンズだったり、洗いをかけたような風合いのジャケットだったり。袖を通した瞬間から「ライナスの毛布」のように愛おしいのです。
コットン&カシミヤ素材のトレンチコート
《ザ・ロウ》が一番大切にしているのは素材。コットンとカシミヤがミックスされたラグジュアリーな生地のトレンチコートは、肩が落ちるデザインで、しなやかさがより際立つ。ウエストのベルトをキュッと締めて、ドレスのように纏うのです。
軽くて、滑らかで高密度ポプリン生地のシャツ
ベーシックなアイテムだからこそ、その素材、シルエット、縫製の良さが現れる。イタリアで200年以上続くポプリン工房の生地を用いたクラシックシャツは、まさに至高の傑作。シャツ1枚だけなのに気品がにじみ出る、まさに上質な日常着なのだ。
テーラードジャケットをエレガントに着崩して
コレクションではニットドレスの上からジャケットを腰巻きにしていたルック。袖を捲って着崩してもエレガンスがこぼれてしまうのは、卓越したテーラリングのなせる技。シグネチャーバッグ片手に、物思いに耽る。
シャツとジーンズとバルマカーンコート
《ザ・ロウ》が一番大切にしているのは素材。コットンとカシミヤがミックスされたラグジュアリーな生地のトレンチコートは、肩が落ちるデザインで、しなやかさがより際立つ。ウエストのベルトをキュッと締めて、ドレスのように纏うのです。
photograph_Furuya Akihiro
styling_Tamura Kazuyuki
hair & make-up_Onishi Akemi
model_Sophie H.
edit_Hino Harum〈i KIP Inc.〉
design_Kawai Hiroyasu〈VIA BO, RINK〉
FUDGE vol.248 2024年3月号より