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ドローンで撮影された?「横須賀基地」セキュリティー大丈夫か 「気づくのに1カ月…」中国SNSで拡散 米空母の動画と画像も

zakzak by夕刊フジ / 2024年5月10日 11時22分

SNS上で拡散されている、海上自衛隊の護衛艦「いずも」を空撮したように見える動画のスクリーンショット(夕刊フジ)

日本屈指の軍港、神奈川県・横須賀は大丈夫なのか。防衛省は9日、中国のSNS上で拡散された海上自衛隊のヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」を空撮したとする動画について、横須賀基地に停泊中にドローン(無人機)で撮影された可能性が高いとの分析結果を公表した。米軍横須賀基地に配備されている米原子力空母「ロナルド・レーガン」を撮影したような動画も投稿されていた。安全保障上の課題が浮き彫りになった。

「違法行為で遺憾。警察機関と連携し、適切に対処する」「(動画に防衛上の機密は含まれないが)施設や装備に衝突するなどして危害が加えられれば、わが国の防衛に重大な支障が生じかねない」

防衛省の担当者は、問題の動画についてこう語った。今後、能力の高い機材の導入などで警備を強化する方針を示した。

「いずも」の動画と画像は3月26日、中国の動画投稿サイトに投稿され、その後、X(旧ツイッター)に転載された。中国語のアカウント名で、中国語や英語で書き込まれている。

海自横須賀基地の対岸には米海軍横須賀基地があるが、同じXには「ロナルド・レーガン」の動画と画像も投稿されていた。

防衛省は「米軍の艦船や、管理区域内のことについては答える立場にない」とした。

夕刊フジに「最新国防ファイル」を連載するフォトジャーナリストの菊池雅之氏は「横須賀の海自基地や米軍基地に隣接するかたちで公園があり、ドローンを飛ばしやすい開けた場所となっている。近くの商業施設の駐車場の屋上は両基地を俯瞰(ふかん)することも可能な立地だ。海自基地の裏は山になっていて住宅地でもあり、公園も複数存在する。ドローンを飛ばすのに適した場所はいくらでもある印象だ」と話す。

前出のXは5月8日付で、日本メディアの記事を引用し、《日本の軍がそのことを気づくのに1カ月かかった…》と投稿している。

小型無人機等飛行禁止法(ドローン規制法)では、重さに関係なく全機体が対象で、皇居や首相官邸、原発、自衛隊・米軍基地などの重要施設は、周囲約300メートルを含めて飛行禁止となっている。

菊池氏は「周囲に妨害電波を飛ばして無力化する方法はあるが、24時間の警戒態勢が必要だ。レーダーでの探知も小型ドローンを捕捉するレベルとなれば、鳥なども引っかかってしまう。ドローンを飛ばすこと自体は1~2分でできる。警備・防御体制の構築は急務だが、小型ドローンの侵入を防ぐことはかなり困難だ」と指摘した。

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