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[選手権予選]12年高校総体日本一の三浦学苑「絶対神奈川制覇」へ初戦突破:神奈川

ゲキサカ / 2014年9月23日 10時46分

 幸先よくリードを奪った三浦学苑だったが、東海大相模に反撃を許す。17分にはCKのこぼれ球を拾ったMF鶴田陸(2年)の右クロスからファーサイドの長谷川に決定的なシュートを打たれてしまう。これは1年時に正守護神として全国制覇を経験しているGK角井栄太郎(3年)がストップ。だが22分、バックパスのミスを突かれて東海大相模MF上瀧陸生(3年)に抜け出されると、GKとの1対1から同点ゴールを決められてしまう。

 このゴールで息を吹き返した東海大相模に対し、三浦学苑は掴んでいた流れを失った。東海大相模は25分にも鶴田の右FKにCB野口知樹(3年)が飛び込み、38分には再び抜け出した上瀧が決定機を迎えるなど、逆転のチャンスをつくる。加えてGK安部秋都(3年)や野口中心の守備もゴール前で堅く、強豪相手に食い下がった。それでも相手の背後を突くボールと個人技を交えて攻める三浦学苑は左サイドで攻撃力を発揮した菊池と熊谷をはじめ、高いポテンシャルを秘める1年生MF砂子田翔や斉藤らが個でDFを剥がしてチャンスメーク。斉藤がPA付近で2人をかわしてシュートを放つなど2点目を狙っていった。

 後半もサイドを攻略して攻める三浦学苑は14分に右サイドを崩して塚原が決定的なラストパス。22分には交代出場のMF磯部龍(3年)の右クロスから菊池が左足を振りぬく。ただチャンスを活かせない三浦学苑に対し、東海大相模も光本がスピードを活かして縦突破を仕掛けるなど対抗。33分には抜け出したFW多田順士郎(3年)が左足を振りぬいて、熱い応援を繰り広げた控え部員たちを大いに沸かせる。

 ただ勝ったのは三浦学苑だった。後半35分、左サイドから仕掛けた菊池の折り返しを斉藤が左足ダイレクトでゴールへ流し込んで決勝点。「嬉しいしかない。プレーで貢献できていなかった。決められたことが唯一良かった」と振り返る斉藤の千金弾による1点を空中戦で強さを発揮する若旅やCB川島岳(3年)、角井中心に守って2-1で競り勝った。

 調子に乗れば、どこまでも止まらないような雰囲気のあった2年前に比べて今年の三浦学苑はマジメな選手が多いという。ただ、そのひたむきさが最後に白星を引き寄せた。枝村監督は「2年前に比べたら全然。ここからまた完成度を上げていかないといけない。まだまだおぼつか無さがある。緩みの部分は練習からなくしていかないといけない。本人たちも分かっていると思うんですけど、なかなか修正しきれていない。だからまだまだですよ。勝ち進む中で成長していかないといけない」と厳しい。ただ難敵・東海大相模に劇的な形で勝利。熊谷は「相手の応援も凄くて飲み込まれてしまった。でも踏ん張って取れたことが成長したなと。今まではあの展開で点取られていたんですけど、踏ん張れたことは成長できたところかなと思います」と手ごたえを口にした。主力と控えとの差が少なく、プレーや声で流れを変えられる選手もいる。元々守備に自信を持っており、トーナメント戦を勝ち抜く力は十分。2年前、先輩たちが全国制覇するシーンを見ていた選手たちが今冬、まずは初の神奈川制覇を果たす。

[写真]前半15分、三浦学苑はCB若旅が右足で先制ゴール

(取材・文 吉田太郎)

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