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[プレミアリーグEAST]「負ける気しない」チームへと変わった流経大柏、札幌U-18に3発勝利

ゲキサカ / 2014年11月24日 23時12分

 0-0で迎えた後半5分、流経大柏は10番MF相澤祥太(3年)を投入すると、直後に先制点を奪った。6分、相手のミスからボールを奪った高沢が抜け出し、左足シュートをゴール右隅へ沈める。アグレッシブな姿勢で同点ゴールを目指した札幌も8分に菅のスルーパスから平川が決定的な左足シュートを放ったが、これはGK鳥井翔太(3年)が阻止。札幌は15分にも左サイドからボールをつないで平川が右足シュートへ持ち込んだが、これもGK正面を突いてしまう。逆に流経大柏は22分、澤田とのパス交換からPAに侵入した相澤が決定的な右足シュート。そして25分に奮闘していた札幌CB泉谷が2枚目の警告を受けて退場すると、勝負のポイントを見逃さなかった流経大柏が追加点を奪う。30分、自陣からのFKがややミスとなり、PA内左寄りの方向へ飛んだボールをGKがキャッチしようとする。だが、このボールを左サイドから俊足を活かして走りこんだ交代出場の157cmMF鈴木豪(2年)がかっさらい、そのままゴールへと流し込んだ。

 札幌にとっては痛恨の1点。一方、久保やMF伴恭輔(3年)、交代出場の相澤ら足が止まらない流経大柏はよりギアを上げて札幌にプレスをかけていく。最終ラインもCB山田健人(3年)とCB浜野駿吾(2年)を中心に相手のサイド攻撃を跳ね返して試合を締めくくろうとしていた。ただ、人数の少ない相手に対して不用意につなぎに行ってしまった流経大柏は、ミスでボールを失うと、アディショナルタイム突入後の47分に交代出場のFW山田優介(1年)の左アーリークロスをGK手前に飛び込んだ平川に合わされて1点差とされてしまう。自滅に近い失点。一方、札幌は同点へのわずかな望みをかけてさらに攻撃を繰り出してくる。ただ49分、流経大柏は右サイドから久保、MF新垣貴之(3年)とつなぐと、最後は相澤のスルーパスから鈴木が再びゴールを破って勝利を決定づけた。

 高まった一体感、選手権県予選の劇的勝利の連続。流経大柏の好調な理由はいくつかあるが、チームは練習方法の変化の影響が大きいと感じている。今夏、「こんなことなら誰でもできるだろうなと思っていた」と日々のトレーニングに行き詰まりを感じていたという本田監督がドイツ、アルゼンチンへ視察。その夏以降、流経大柏のトレーニングは5分、10分刻みで目まぐるしく変わるようになった。本田監督が毎日1時間かけてメニューを作成。アーリークロスを徹底するためダイヤモンド型にしたピッチでハーフコートゲームを行うなど、固定の練習メニューではなく、新しいメニューも次々に導入されている。本田監督が「今なら誰にもできない」と手ごたえを見せる日々の短期集中型のトレーニング。一つひとつのメニューが短いからこそ、初めから集中していなければ質の高いトレーニングをすることはできない。久保は「質が上がりましたね。ダメでも次の練習がすぐに始まる。練習と練習と合間はダッシュで水飲みもダッシュで行ってすぐに始まる。練習と練習の合間のスピードが違っているので、それは攻守の切り替えにも繋がっていると思う。みんなで声かけて意識しています」。

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