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[U-16インターナショナルドリームカップ]要求通りに「最後のところでやらせなかった」U-16日本代表がチリ撃破!優勝へ前進!

ゲキサカ / 2015年6月30日 21時26分

 中盤でボールを持った齊藤が斜めのパスを入れると、左中間で受けた新井がPAへ浮き球パス。これをコントロールした加藤がPA内左から中央へ折り返し、最後は藤本が左足ダイレクトでゴールへねじ込んだ。前半14本のシュートを放って1点をもぎ取った日本は後半開始から塩崎、水田、新井、加藤に代えて、CB西山大雅(横浜FMユース)、MF伊藤洋輝(磐田U-18)、左MF堀研太(横浜FMユース)、そしてコスタリカ戦4発のFW中村駿太(柏U-18)を投入する。

 その日本は10分、左サイドでボールを持った堀が後半から左SBへ移った田中のオーバーラップを促す。スペースへ抜け出した田中に折り返しのボールを要求した中島がコントロールから狙いすました右足シュート。これがゴールを破って2-0となった。この後、16分に藤本に代えてMF吉田歩未(市立船橋高)を投入した日本だが、我慢の展開が続いた。ギアを上げてきたチリに押し込まれてなかなか攻め返すことができない。それでも、抜かれたり、パスを通されたらピンチになりそうなシーンで齊藤や伊藤が的確な潰し。伊藤は「(ミーティングの)映像で世界の身体を張るプレーを見てきてみんな刺激されているので、そこで身体を張れているのかなと思いました。(映像で見たのは)ワールドカップの一人抜かれても2人目が出てきて止めたりそういうシーン。世界的なプレーヤーがそれくらいやっているのだから、高校生の自分たちもやらなければいけないというのがあります」と説明したように、トレーニング、ミーティングから森山監督の「ゴール前のところは絶対にやらせたくない」という指導を徹底されてきている日本は最後の局面で身体を張って相手にシュートを打たせない。

 2-0のまま試合を進める日本は34分に田中をSB中矢裕貴(東海大翔洋高)へスイッチ。カウンターからチャンスをつくる日本は独走した中村がファウルで止められるなど追加点を奪うことはできなかったが、最後まで身体を張ること、ゴールを狙い続けることをやりぬいて2-0で快勝した。森山監督は「一人交わされても次のヤツ次のヤツと出て最後のところでやらせなかった」と納得の表情を見せ、齊藤は「ゴリさん(森山監督)に言われていたのは相手最初からやってくるというのが分かっていたので自分たちもそれを上回るようなアグレッシブなプレーっていうのは前半から意識していて、それが上回ったから勝つことができたのかなと思っている」。厳しい国際試合で何をやらなければならないのか理解して表現した選手たち。そして、フランス戦へ向けて齊藤は、「身体で負けないだったり、球際っていうのは、戦えば負けることはないですし、走ることは日本の選手の方がやれるとわかっているのでそこをやっていけば絶対に勝てます。(球際の部分は)きょう全員できていたと思う。次の試合も継続してできればいいと思う」と力強かった。今年新設されたU-16インターナショナルドリームカップの初代王者へ一歩前進した日本。この日行われたコスタリカ戦の先発平均180.2cmというフランスとの最終節でも、やるべきことをそれぞれが徹底して優勝を勝ち取る。

[写真]前半37分、U-16日本代表は藤本が先制ゴール

(取材・文 吉田太郎)

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