[選手権予選]日本一チームのリーダー、SBとなって川崎Fへ。桐光学園DFタビナス・ジェファーソンが目標へまず1勝
ゲキサカ / 2016年10月22日 23時42分
[10.22 全国高校選手権神奈川県予選 桐光学園高 1-0 日大藤沢高 日大藤沢高G]
「日本一引っさげてJリーグで活躍していきたい」。川崎フロンターレ内定の日本高校選抜DFタビナス・ジェファーソン主将(3年)が目標とする日本一への第一歩を踏み出した。
高校世代を代表する左SBは多少相手に優位な体勢で仕掛けられてもボールをもぎ取り、ルーズボールを自らに傾けた。抜群の跳躍力は攻守において相手の脅威に。左足のクロスをPAへ蹴り込み、迫力ある突破も見せた。それでも鈴木勝大監督から「サイドは制圧してほしい」と期待され、周囲からもプロ入りする選手として見られているだけに、本人は相手に差をつけるようなプレーを求めている。
1-0での勝利に貢献したこの日、指揮官の評価は“15点”。飛び抜けた才能の持ち主だからこそ、“普通”のプレーで満足されることはない。本人も「去年より少しずつ自分の思い通りになってきているんですけど、もっともっと見せつけていかないといけないというのは凄く感じます。攻撃の突破でもきょうも2個ぐらい引っ掛けちゃったんで、縦ドンって行ったら(裏を)取れるように。クロスまで行くとかしていきたい」と満足していなかった。
この日大藤沢戦は川崎Fの向島建スカウトも見つめる中でのプレー。「ボールの止める場所とかフロンターレの時のようにもっと積極的にやっていいんじゃないと」とアドバイスを受けているという。練習参加した際に「(パスの受け手が)いて欲しいところにいてくれたのがあったので。出し手としてもやりやすかった」と感銘を受け、自分の力を伸ばせる場所として川崎Fへ進むことを決めた。
そのチームの力になるため、「左足と自分の守備の1対1の攻防を見て欲しいですね」という部分をサポーターたちの前でより発揮できるようになるため、注目SBはこの秋、冬で成長を遂げて、日本一を勝ち取ってプロへ。かつて桐光学園で主将を務めていた鈴木監督は「(昨年の主将だった)小川(航基、現磐田)もそうですけどキャプテンをやって成長して欲しい。キャプテンを経験すればいいことも悪いことも経験できるので」とタビナスに成長を促してきた。チームリーダーとして独特の明るさ、厳しさがあることも彼の特長。人間的にも、もう一回り大きくなってJリーグの舞台に立つ。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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