[選手権予選]攻撃のキーマンは左サイドにあり。沖縄No1司令塔の活躍で那覇西が準々決勝に進出!:沖縄
ゲキサカ / 2016年10月23日 12時10分
[10.22 全国高校選手権沖縄県予選4回戦 那覇西高 7-0 北谷高]
第95回全国高校サッカー選手権沖縄県予選の4回戦が22日に行われ、昨年度の代表校・那覇西高は北谷高に7-0で快勝。29日に行われる準々決勝へ順当に駒を進めた。
序盤から左MF津嘉山海(3年)を起点に攻勢を仕掛けた那覇西。5分と16分に右MF東風平朝志(2年)がネットを揺らすと、直後の17分にはMF上原牧人(3年)のゴールで序盤から3点のリードを得た。28分にもDF伊波佳祐(3年)が加点し、前半だけで4得点。「緊張している子もいたので、(攻撃陣の)やるべき選手が仕事をして、試合が落ち着いた」(玉城真哉監督)。
後半に入っても那覇西は攻撃の手を緩めない。遅攻と速攻を織り交ぜた仕掛けで北谷を圧倒すると、17分には津嘉山が左サイドから追加点を奪取。終盤にもMF箕輪勇岐(2年)、上原牧が得点を重ね、那覇西は危なげなく勝利を手中に収めた。
試合後、玉城監督は「前半の最初はイージーなミスから相手に運ばれることもあった」と課題を口にした。しかし、「(10月15日の)3回戦もだが、津嘉山と上原(牧)が今回の試合でも早めに仕事をしてくれたので、ゲームが楽になった」とも語り、昨年からレギュラーとしてピッチに立つ2人のプレーに賛辞を贈った。
中でも2年時から背番号10を身に纏う津嘉山のプレーは圧巻だった。左サイドを定位置としながらも、変幻自在に中へと切り込むなど攻撃の潤滑剤として躍動。精度の高いプレーで攻撃を司りながら、自らネットを揺らす姿は“沖縄No1司令塔”の評価に恥じない活躍ぶりだった。
元々、トップ下が本職だった津嘉山。昨年もその位置で選手権本大会に出場し、今年も4-1-2-3のトップ下が自らのポジションだった。しかし、夏の全国総体で守備が破綻したことを受け、チームは中盤をダブルボランチにする4-2-3-1の布陣へと変更。そして、「上原(牧)はストライカーでもなく、サイドプレーヤーでもなくて、当てはまるポジションがなかった。もしかすると、パスを出す方があっているのかなと思って、トップ下に置いた」(玉城監督)というチーム事情から、津嘉山は左サイドハーフへの転向を命じられた。ただ、この配置転換が彼のプレーを大きく変える。
トップ下でプレー時の津嘉山は、相手のプレッシャーに潰される場面が多かった。しかし、「トップ下にいると相手がガツガツ来るけど、サイドに入ると結構余裕が生まれる」(津嘉山)。これにより、彼のゲームを読む力や技術力がより生かされるようになり、指揮官が「(ほとんどの)得点は2人(上原と津嘉山)で取っている」と語るように、得点力も大幅に向上。同会場で試合を行った他校の選手からも「やっぱりあいつは凄い」という声が聞かれ、ライバルたちにも自身の存在感をまざまざと見せ付けた。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
U-19日本代表トレーニングパートナーで「憧れの先輩」との共演実現…仙台内定の帝京長岡FW安野匠が“下剋上”アピール弾「とにかく爪痕を残そうと」
ゲキサカ / 2024年9月20日 7時47分
-
[NBチャンピオンシップU-16]攻守に存在感のMF三國ケースマンエブスらが奮闘も、弱さも出た青森山田は矢板中央と0-0ドロー
ゲキサカ / 2024年9月14日 23時1分
-
沖縄県秋季高校野球14.15日の試合を16.17日に順延 台風13号接近で他競技も日程変更
沖縄タイムス+プラス / 2024年9月12日 19時20分
-
「絶対に優勝したい」新潟医療福祉大は“昨年の尚志10番と市船14番”1年生が逆転&ダメ押し弾!
ゲキサカ / 2024年9月10日 20時22分
-
[MOM980]新潟医療福祉大MF田澤夢積(3年)_後半3発逆転劇を呼び込む同点弾、青森山田仕込み“全国での強さ”
ゲキサカ / 2024年9月10日 19時24分
ランキング
-
1大谷の大活躍の根底には西海岸の風土《イライラしているヤツなんてひとりもいない》
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月22日 7時47分
-
2鷹が11得点大勝で「M1」 大阪移動で日ハムの結果待ち…V決定でも異例の“胴上げなし”
Full-Count / 2024年9月22日 16時33分
-
3《女子バスケで内紛勃発》日本代表の馬瓜エブリンがブチギレ糾弾!話題の東野技術委員長の正体と評判
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月22日 7時47分
-
4大谷翔平、九回に二盗「52本塁打・53盗塁」に…3打数1安打2四死球
読売新聞 / 2024年9月22日 13時23分
-
5《「52-52」達成》新婚の大谷翔平が語った、妻・真美子さんとの“意外な出会い”「2週間ちょっとの間に3回会って…」
文春オンライン / 2024年9月22日 6時0分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください