[MOM3713]前橋育英FW山本颯太(2年)_受けて、破って、ゴールも。ポストプレーヤーからの進化示す大会に
ゲキサカ / 2021年12月28日 9時58分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.27 YOKOYAMA MEMORIAL CUP準決勝 前橋育英高 4-3 鹿島学園高 ジャーニィー若松C面]
ポストプレーヤーからの進化を示す大会になっている。前橋育英高FW山本颯太(2年=坂戸ディプロマッツ出身)は撃ち合いとなった準決勝の後半に2得点。「後半が勝負になると思っていて、その中で自分が2点決められて良かったです」と微笑んだ。
2-1の後半4分、後方からのFKに反応すると、強引にDFと入れ替わり「執念で押し込みました」というゴール。1点差とされた直後の16分には、ゴール前でコントロールを乱しながらも立て直し、切り返しからの右足シュートで決勝点を決めた。
ゴール前で冷静に相手のマークを外す巧さやポストプレーでの強さを見せた山本は、決勝でもスタンドで観戦していたチームメートが驚くような強さを発揮。厳しいチェックを受けながらもボールを収めたほか、狭い局面で一気にDFを振り切るなど印象的な動きを見せていた。
山本は「自分の特長はポストプレーなんですけれども、それだけになってしまうことが多くて、点が取れないというのが続いていた。今大会はそれだけにならず、点も取れたので良かったです。成長できた」と頷いた。
10月頃まではAチームで活動。だが、当時は1.5列目に落ちてボールを受けることが苦手で波もあったため、選手権メンバーに加わることができなかった。それでも、意識的に練習を続け、タイミングよくDFを外してボールを受ける部分で成長。スピードを活かした背後への動きと、後方へ落ちて攻撃に係ることの使い分けもできるようになってきた。
そしてゴールという結果も。櫻井勉コーチが「以前は収めるだけになっていました。(素材としても)面白いと思うんですよ」と期待感を口にする179cmFWは、「来年はプレミア(リーグ)に上がったのもありますし、インターハイも、選手権も、プレミアも全部で出れるようにして勝たせられるようにしたい」という目標を達成する。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
全国ユース招待サッカー大会~YOKOYAMA MEMORIAL CUP2021~ 大会特設ページ
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