[MOM790]国士舘大FW棚橋尭士(4年)_大逆転劇演出2発「逆転できる力があると思っていた」
ゲキサカ / 2022年4月24日 20時48分
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.24 東京都サッカートーナメント準決勝 東京23FC 2-3 国士舘大 味フィ西]
まさかの展開を強いられた。前半4分に左サイドを崩されてFW清水光に先制点を決められた国士舘大は、同8分にもFW飯島秀教に打たれたシュートからオウンゴールを献上。開始8分で2点のビハインドを強いられてしまう。
しかしイレブンは冷静だった。「そこまで焦りはなかった。とりあえず1点取れば、このチームは逆転できる力があると思っていた」と話したFW棚橋尭士(4年=横浜FMユース)が前半41分にチップキックでPKを決めて1点を返し、国士館大が反撃の糸口をつかむ。
そして後半28分、再三好機を演出していたサイドの揺さぶりからMF弓場堅真(4年=浜松開誠館高)が左足弾を突き刺してついに同点に追いつくと、同44分、MF布施谷翔(4年=駿台学園高)のパスで抜け出した棚橋が右足で冷静に決めきり、試合をひっくり返した。
「ボールを奪って、布施屋が顔が上がった瞬間に自分のところに来ると分かった。動き出してファーストタッチがいいところに入ったので、もう一個はがそうかと思ったけど、両側からDFが来ていた。ピッチコンディションもあるのでゴロで上手く入ったと思います」
多くのJリーガーを育ててきた細田三二監督も、棚橋のストライカーとしての資質は認めるところだ。「いつもおいしいところを決めるんですよね。そういうのがストライカーなんだとは思う。点を取れる選手が前にいることはいいことだと思います」。チームの大黒柱に成長した背番号10への厚い信頼を語る。
17年にU-17ワールドカップに出場するなど、世代別代表としても活躍してきた棚橋だが、大学入学後は右膝の前十字靭帯断裂および半月板損傷で長期離脱を強いられるなど、苦労も重ねた。紆余曲折を経て迎えた大学最終学年。天皇杯出場は卒業後の進路にも大きな影響を与えることになりそうだ。
棚橋自身も自覚を十分にする。5月8日の決勝で戦う立正大は、昨年の関東大学リーグの対戦でゴールを決めている相手でもあるが、「手ごわい相手だということは分かっている」と気を緩めることはない。
ただし「攻撃的にかつ、守備的に。矛盾しているかもしれないけど、今年は後ろが良くて、前も勢いがある」と今年のチームへの手ごたえも示すと、「決勝も自分たちのやることを変えずにやれば勝てると思うので、チーム一丸となってやりたい」と必勝を誓っていた。
(取材・文 児玉幸洋)●第102回天皇杯特集ページ
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