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G大阪20歳FW坂本一彩が2戦連発&決勝弾「めちゃくちゃ気持ち良かった」J1で深める手応えとギラつく向上心

ゲキサカ / 2024年4月20日 20時2分

 そうして迎えた今季、J1リーグで初の開幕スタメン入りを果たすと、ここにきて直近4試合連続先発出場で2ゴールを記録。開幕節はJ1昇格組の町田相手にノーゴールに終わり、「ここで結果を残していかないとFWは厳しいポジション。なるべく早く点が欲しいのが本音」と悔しさを口にしていたが、徐々にトップカテゴリの基準にも慣れてきたことで飛躍の時を迎えている。

 J1基準への慣れは得点だけでなく、プレーの細部にも感じられている。「相手のディフェンスと体当たりしたら勝つ確率は低いと思うけど、当て方は試合を通じてわかってきた感じがある」「試合を通じてだんだん自分の背後に相手が来てるなという感覚、気配を試合を通じて感じられるようになった。後ろにいることがわかるから冷静に対処できるようになったなと思う」。言葉の端々から手応えをのぞかせた。

 もっとも自身が担っているのは、師と仰ぐ大黒将志氏ら数々のレジェンドが在籍してきたG大阪のストライカー。弱冠20歳でそこに定着している姿はすでに頼もしく映るが、自身の現状には満足していないようだ。

「でもまだ2点決めたくらいなので、ここからどうなるかはまだ分からない。そこで大事なのは1点ずつ積み重ねて、チームに欠かせない存在、替えの利かない選手になっていくこと。今日のゴールで満足するのではなく、ここからどんどんレベルアップしていきたい」。いまの活躍を誇るよりも、飽くなき向上心をかき立てられていた。

 現在はカタールの地でパリ五輪最終予選にあたるAFC U23アジア杯が行われており、同じU-20W杯メンバーからMF松木玖生が選出されているが、パリ五輪本大会への向き合い方も「少しは意識するけど、あまり考えすぎるとプレーに支障が出る。運良く入れたら良いなくらいの気持ち」と謙虚な姿勢。まずはこのG大阪で結果を出し続け、さらに偉大なストライカーへの階段を駆け上がるつもりだ。

(取材・文 竹内達也)
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