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桐蔭横浜大がJ3・YS横浜に堂々逆転勝利、天皇杯県予選決勝へ!! 新潟内定MF笠井佳祐が語る「焦らず戦えた」理由

ゲキサカ / 2024年4月21日 23時3分

MF笠井佳祐

[4.21 天皇杯神奈川県予選準決勝 桐蔭横浜大 3-1 YS横浜 レモンS]

 桐蔭横浜大は21日、天皇杯神奈川県予選準決勝でY.S.C.C.横浜と対戦し、3-1で勝利して決勝に駒を進めた。MF笠井佳祐(4年=関東一高)は来季のアルビレックス新潟加入内定が発表されてから迎える最初の試合となり、後半38分までプレーした。

 笠井が「チームとして入りが悪かった」と振り返るように、立ち上がりはYS横浜がペースを握る。桐蔭横浜大は前半7分、MF脇坂崚平に決められていきなり追う展開となった。しかし、前半の中盤ごろから主導権を握るようになる。前半こそ0-1で終わったが、後半5分にDF飯島大地のゴールで追いつくと、3分後にDF武田拓磨も得点してあっという間に逆転。その後も主導権を握り、同27分にはFW渡邊啓吾が大きな追加点を決めて勝負あり。Jクラブを下し、5月12日にSC相模原(J3)と行う決勝に駒を進めた。

 逆転勝利を引き寄せたのはチームとしての落ち着きだった。これまでは相手に合わせたサッカーやロングボールを用いた攻撃をしてきたというが、笠井が「焦らず戦えた」と振り返るようにボールを保持してチャンスを伺うサッカーを展開。特に後半はカテゴリーの差を全く感じさせず、試合を見れば順当と言えるような勝利を手にした。

 Jクラブを相手に堂々とした戦いをできたことには日々の経験が大きく影響しているようだ。笠井は「大学サッカーはレベルの高い環境にあり、(僕たちは)色々なチームと戦っている」と口にする。桐蔭横浜大が所属する関東大学リーグはプロ内定選手が多く戦っているほか、中村憲剛氏(中央大)などの元Jリーガーが各チームで監督・コーチを務めている。そういった舞台での4年目を迎えた笠井はこの試合で個々の能力差こそ感じたものの、試合を通してみると普段のリーグ戦との差は大きく感じなかったという。自信を持つことで「全然大丈夫みたいな雰囲気」が生まれ、後半の3ゴールに繋がった。

 その一方、笠井は個人としての結果が残せなかったことを悔やんだ。その背景にあるのは東洋大DF稲村隼翔(4年=前橋育英高)の存在だ。笠井と同じく来季の新潟加入が内定している同級生だが、稲村は今月17日のルヴァンカップ・いわき戦(○2-0)に特別指定選手として出場し、デビュー戦でフル出場かつ完封勝利という結果を残している。笠井はこの活躍ぶりに奮起。しかしゴール前でシュートを放つ場面もあったが決められず、「もっと練習しなければ」と反省した。

 プロ内定選手として過ごす当面の間は「稲村に負けじと1日でも早く新潟で試合に出る」(笠井)ことが大きな目標になりそうだが、同時にお世話になった桐蔭横浜大への恩返しも忘れない。2年ぶりの“日本一”に向け、笠井は「自分自身を見つめ直して頑張っていきたい」とこれまで以上に個人の結果にこだわる姿勢を示した。

(取材・文 加藤直岐)
●第104回天皇杯特集

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