小池都知事さすがに意気消沈…自業自得の補選惨敗、国政進出消滅で3選出馬にも黄信号
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月3日 9時26分
完敗だった(小池百合子都知事)/(C)日刊ゲンダイ
候補者乱立で混戦となった衆院東京15区補欠選挙で、当選した立憲民主党の候補に倍以上の票差をつけられ、5位に沈んだ作家・乙武洋匡氏。全面バックアップした小池都知事は「本当に残念。街の反応はよかったが、票につながっていなかった」と敗戦の弁を述べたが、“女帝”が受けたダメージは計り知れない。
乙武氏を推薦した「ファーストの会」の関係者はこう肩を落とす。
「正直、2~3位につけられると思っていたのですが、過去の不倫スキャンダルが50~60代の有権者に嫌われたようで、予想を超える大惨敗でした……。知事が9日間も応援に入ったのに、最後まで悪評を払拭できなかった。知事にとっては、相当手痛い敗北です。本人は『乙武さんにバツをつけてしまって申し訳ない……』と意気消沈。この負けっぷりでは、噂される国政進出は完全に消えましたね」
今回の乙武擁立を巡っては、もともと、ファーストの会公認で自公が相乗り推薦する案が浮上していたが、乙武氏が出馬会見で「自民党に(推薦要請を)出すつもりはない」と断言。結果的に自公の推薦が立ち消えた経緯があった。この“自公不要論”の発案者は「小池知事」(複数の地元関係者)だったという。
「明らかな戦略ミスだ」と言うのは地元の自民党関係者だ。こう続ける。
「初めから推薦を我々にお願いしていれば、自民の組織票が乗り、こんな情けない結果にはならなかったはずだ。結局、選挙戦終盤になってから小池知事は自民のほぼ全区議に電話で支援を要請してきたが、後の祭り。さらに、最終的に公明党の支援までもらい、借りもつくってしまった。国政進出はもう無理ですから、今後は自公に頭を下げて、都知事の座にしがみつくしかないでしょう。まあ、自業自得ですよ」
7月7日投開票の都知事選への悪影響は免れない。
2020年の前回知事選で、小池知事は366万票を獲得し圧勝したが、次は“黄信号”だ。神通力に陰りが見えただけでなく、最大のネックは、元側近の告発で再燃中の「学歴詐称」疑惑である。都政関係者はこう言う。
「今後、新たな事実が1つ2つ出てくると、さらに疑惑を引きずることになる。衆院補選全勝で勢いに乗る立憲がいい都知事候補を引っ張ってくれば、小池知事の3選は盤石ではないだろう」
“女帝”陥落が現実味を帯びてきた。
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