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尊富士は当然の休場…伊勢ケ浜親方が学んだ「照ノ富士 強行出場」の教訓

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月11日 10時0分

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尊富士と伊勢ヶ浜親方(青森での凱旋パレード)/(C)共同通信社

「まだ治っておらず、四股も満足に踏めない状態。(本場所に)出ても無理だ」

 こう話す師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)にとっても、無念だろう。

 9日、先場所を制した尊富士(25)が、5月場所(12日初日)の休場を表明した。3月場所は14日目に右足首の靱帯を負傷しながら、千秋楽を強行出場。本割で豪ノ山を破り、新入幕力士として110年ぶりの優勝を果たした。しかし、その代償は大きく、3月場所後は稽古もほとんどできず、春巡業も全休していた。

 伊勢ケ浜親方は「立って歩けるならケガのうちに入らない」が持論。それでも本場所に出すという選択肢はなかったようだ。

「確かに伊勢ケ浜親方はケガに厳しい師匠だが、照ノ富士の教訓もあるでしょう。前回の大関時代、2015年9月場所13日目に、右ヒザの十字靱帯を断裂。それでも優勝がかかっていたので出場を続け、賜杯を逃すも12勝3敗の優勝同点だった。さすがに翌場所は休ませるのかと思ったら、綱とりがかかっているという理由で強行出場。親方衆の間からは、『弟子を潰す気か』と声が上がったほどです。結局、ケガは悪化の一途をたどり、大関陥落となった。あの一件以降は多少はケガに寛容になった印象です」(角界OB)

 先場所は歩けないほどの大ケガを負いながら、照ノ富士にハッパをかけられて奮起し、賜杯を掴んだ尊富士。メディアは横並びでお涙頂戴の美談仕立てにしていたが、力士にとって何より大事なのは体と健康である。

 前頭6枚目の尊富士は全休なら十両への陥落が確実。そこからまた復活を目指せばいい。

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