自民・塩谷立氏に議員辞職を迫った“一般人”森喜朗元首相の何サマ…《まるで「マフィア」》
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月14日 15時3分
なぜ絶大な権力が……(C)日刊ゲンダイ
《「元総理大臣」というだけで、有権者から選ばれた国会議員を呼び出し、「辞めろ」と迫る異常》《「自民党」という組織はまるで「マフィア」のようだ》――。
SNS上でも驚きの声が尽きない。自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で、最大派閥だった安倍派(清和政策研究会)でキックバックを始めたとされる頃に同派会長を務めていた森喜朗元首相(86)に対してだ。
衝撃の声が上がるきっかけとなったのは、同派座長だった塩谷立・元総務会長(74=自民離党)が13日のBS日テレに出演した際、森氏から裏金事件の責任を取り、議員辞職を含めて対応するよう迫られていたことを告白したからだ。
塩谷氏によると、辞職を迫られたのは1月下旬に森氏を訪ねた時だったといい、「聞き置いて、そのまま自分の中でしまっていた」と説明していた。とはいえ、ヤクザ組織ではあるまいし、すでに政界を引退している「一般人」から「現職の国会議員」が辞職を促された格好だ。塩谷氏は当然、快く思わなかったに違いない。
文藝春秋のスクープインタビュー「森喜朗元首相『裏金問題』真相を語る」では、この時の様子について、森氏が「ここはいったん議員辞職して次をねらったらどうかね。全責任を取るので仲間を救ってください、と申し出れば、君は立派だと光り輝くよ」などと語りかける場面が出てくる。言葉遣いは丁寧だが、見方を変えれば親分が子分を“恫喝”していると受け取られても不思議ではない。
■国会の場に出てきて証人喚問に応じるべき
森喜朗氏は首相時代の政権支持率はわずか8%、失言はしょっちゅうで、立派な体躯とは正反対の「サメの脳みそ」などと揶揄された。引退後も自民党でカネや利権絡みの怪しい問題が浮上するたびに“黒幕”では――と報じられてきた。それなのになぜ、今でも絶大な権力があるのか。
元総理としてそこまで絶大な権力があるなら、自身のお膝元でもある石川県の能登半島沖で起きた大地震被害に苦しむ被災者支援に取り組むべきでは。自らボランティアに出向くことは無理でも、率先して被災地に入り、それこそ政治家として培った知見を活かして助言ぐらいできるはずでは。
《悪事の裏に森あり、みたいに頻繁に名前が出てくるが、なぜ、そんなに力があるのか》
《引退した元首相で、今でも現役議員にあれこれ口出しする人ってみたことないな》
《「力の源泉」は何なのか。結局はカネということなのか。だから自民は政治資金規正法の改正にヤル気なしということか》
ネット上でも森氏の「力の源泉」に関する疑問の投稿が少なくない。
裏金事件を巡り、「自分は全く関係ない」などと語っているという森氏。ならば、自らの潔白を証明し、余生を「立派に光り輝いて」過ごすためにも、国会の場に出てきて証人喚問に応じるべきだ。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
派閥還流金で148万円税減額=自民・菅家氏「政治活動に使った」
時事通信 / 2024年5月27日 22時21分
-
自民・菅家元副復興相に「裏金で寄付控除」疑惑…マフィアさながら卑劣“マネロン”に国民呆れ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月27日 15時3分
-
首相、森元首相の再聴取を否定 裏金関与「推測の域」
共同通信 / 2024年5月20日 18時12分
-
自民・二階俊博氏三男の世襲出馬で大懸念 二階氏が森元首相と同じ「第二のキングメーカー」になる日
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月16日 15時10分
-
【派閥裏金】自民離党の塩谷議員(静岡8区)が森元首相から“座長として責任取って”と話しがあった事明かす(出演番組で)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ) / 2024年5月14日 14時37分
ランキング
-
1川を流される男児、橋に立ち尽くす通行人…男性は服を脱ぎ捨て迷わず飛び込んだ「死なんでよかった」
読売新聞 / 2024年6月1日 16時44分
-
2避難所生活、今も3000人超 まだ街にがれき 能登半島地震5カ月
毎日新聞 / 2024年6月1日 20時6分
-
3公益通報の市職員が自殺 処分の職員が同じフロアに異動 和歌山
毎日新聞 / 2024年6月1日 18時33分
-
4避難の双葉、町営住宅完成 「生まれた町に」喜ぶ
共同通信 / 2024年6月1日 16時28分
-
54市町で100超の事業所廃業=人口流出、遠い再建―能登地震5カ月・石川
時事通信 / 2024年6月1日 4時44分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください