浜辺美波は順風満帆、趣里は「ブギウギ」のインパクトが…NHK朝ドラヒロイン“その後の明暗”
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月19日 9時26分
趣里(左)と浜辺美波(C)日刊ゲンダイ
朝の連続テレビ小説「ブギウギ」の趣里(33)と「らんまん」の浜辺美波(23)が10日、都内で開催された「第32回橋田賞新人賞」の授賞式に出席した。この日、会場で話題になったのが23年度の朝ドラのヒロイン2人のその後の“明暗”だ。
「らんまん」で主人公の妻・寿恵子役を演じた浜辺の“朝ドラヒロイン”というブランドイメージを十分に生かしたプロモーションは実に見事で、「らんまん」放送開始1カ月前には、興行収入約23.4億円を稼ぎ出した「シン・仮面ライダー」に出演。放送終了後には第96回アカデミー賞でアジア映画として史上初となる視覚効果賞を受賞した「ゴジラ-1.0」でヒロイン役を演じた。
「今年に入ってからは連続ドラマには目もくれず映画のみの出演が続いています。年明け早々に『サイレントラブ』に出て、今後も7月26日公開予定の『もしも徳川家康が総理大臣になったら』、11月22日公開予定の『六人の嘘つきな大学生』がラインアップされています。これから映画を軸に活躍しようとする浜辺側の姿勢は明らかで、関係者たちの間で“ポスト長澤まさみ”とも呼ばれています」(芸能関係者)
■所属事務所が趣里の情報管理を徹底しているだけ?
浜辺と対照的にその動向をあまり聞かなくなったのが「ブギウギ」の趣里だろう。
受賞スピーチでは「いまだに(『ブギウギ』ヒロイン役の)関西弁が抜けないんです……」と芸能関係者たちの笑いを誘っていたが、裏を返せば約1年間……準備期間を入れれば1年半から2年もの現場がいかに過酷なものだったかがうかがえる。ただ、過去の朝ドラヒロインたちのその後の成功パターンを見ると、“鉄は熱いうちに打て”が鉄則であることは間違いない。
「22年度前期の朝ドラヒロインだった黒島結菜(27)が『ちむどんどん』放送終了から約1カ月後にTBS系『クロサギ』に出演し、20年度後期の朝ドラ『おちょやん』のヒロインを務めた杉咲花(26)も放送終了から約4カ月半後に日本テレビ系『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』に出演しました。朝ドラヒロイン終了後の最初の仕事が、女優としての運命を左右することは間違いありません。ところが、趣里に関しては、周辺から『ブギウギ』後の初仕事の情報がほとんど漏れてきません。情報解禁が徹底管理されている可能性もありますが、所属事務所の“お疲れさま”というねぎらいで仕事をセーブしていることも十分考えられます。ただ、“一時代を風靡した笠置シヅ子さんを演じ切った趣里の次回作は何?”という視聴者からの期待に早めに応えてあげないと、ブランドがさび付く可能性も否定できないでしょう……」(テレビ関係者)
朝ドラヒロインを務め上げれば、クライアントの間でCM争奪戦が起きることもよくある。ただ、趣里のCMに関して目立った動きは見えてこない。
「趣里さんが、演技力もエンターテインメント性も備える女優であることは視聴者の多くが認める事実だと思います。ただ、クライアントの中には“笠置シヅ子さんのイメージがあまりにも残像として残り過ぎている”と懸念する企業もあるのです。個性が強過ぎて商品のプロモーションに影響が出る可能性がある……と」(広告関係者)
演じたヒロインの役柄イメージの残像も影響するといわれれば、浜辺の「らんまん」終了後に激増したCMの量も納得がいくように思える。授賞式で見せた、趣里のバッサリと切った新しい髪形が情報解禁前の仕事を示唆しているような気もするが、視聴者待望の次回作が何になるのか注目したい。
(芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)
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