快進撃続くカブス今永に疲労蓄積の深刻懸念…DeNA時代に比べ登板間隔タイト&球数も過多
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月20日 16時20分
今永昇太(C)AP=共同
カブスの今永昇太(30)が止まらない。
日本時間19日のパイレーツ戦は7回を4安打無失点、7奪三振。白星こそ付かなかったが、これで防御率はメジャートップの0.84。規定に達している投手で0点台は今永1人だ。
開幕から圧巻の投球を続けているものの、不安がないわけではない。
この日は、2日のメッツ戦に続く今季2度目の中4日。それ以外は中5日が5回、中6日が2回。原則中6日だった昨年までのDeNAと比べ、登板間隔は明らかにタイトになっているからだ。
ア・リーグのあるスカウトは昨季、今永に関してこんな内容のリポートを球団に送っている。
「イマナガの最大の長所は球のキレだ。8月に4失点、6失点、5失点と精彩を欠いた最大の理由は疲れ。疲労が蓄積されると球のキレがなくなる。なので彼は常にフレッシュな状態で使う必要がある。中5日の登板間隔なら、1試合につき75~80球に抑えるべきだろう」
ここまで1試合平均の球数は約87球。このメジャースカウトの見立て通りなら、登板間隔だけでなく球数もオーバー。このままの起用が続くようならフレッシュな状態を保てないことになる。
まして今永は、表面がサラサラして滑りやすいメジャー公認球、日本の球場と比べて硬いマウンド、時差のある過酷な移動……これまでと異なるメジャーの厳しい環境に適応しながらプレーしているだけに、かかる負担は間違いなく大きい。
メジャーでもトップクラスのピッチングができることが証明されただけに、なおさら首脳陣は、時には休ませながら大事に起用する必要がありそうだ。
◇ ◇ ◇
日刊ゲンダイの人気コラム「ドラフト家庭の事情」(2015年版)では、今永をピックアップ。ハーレー乗りの父と音楽教師の母の元で、今永はどう育ってきたのか。
●関連記事【 今 永 を 知 る 】…ではそれらについて詳しく報じている。
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