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武装中国人が、バナナ園でラオス人に強制労働ー農薬被害も拡大

Global News Asia / 2016年2月13日 17時0分

ラオスの首都ビエンチャンの象徴であり観光名所でもあるパトゥーサイ(そむちゃい吉田 撮影)

 2016年2月13日、ラオスのメディアによるとラオス北部ウドムサイのバナナ農園でライフルなどで武装した中国人が、ラオス人を不当に安い賃金で強制的に労働させている他、化学農薬を使用し周辺土壌を汚染していると報じている。

 武装した中国人監督がバナナ農場で、ラオス人労働者を威嚇しながら強制的に働かせている。労働者たちは、不潔で狭い宿舎に押し込められ、不当に安い賃金しか与えられていない。地元関係者は、メディアにそう告発した。

 「ラオスでは、外国人はいかなる銃器の所持を認められていない。もしこれが事実なら重大な法律違反になる。こうした事実は把握していなかったが調べてみる」地元警察は、そう語って当局による調査を約束した。

 また、ボーケオの農園関係者も労働者たちが農薬を使用する際にも適切な防護マスクなどを与えられていないと訴える。除草剤の散布などでは、防護マスクのないまま作業をさせられており、労働者たちはいずれも皮膚などに何らかの問題を抱えているという。

 地方労働局と社会福祉省の役人は、バナナ農園での仕事に従事していて健康を患い、ボーケオの病院で死亡した労働者について調査したところ、中国人雇用者は、葬儀代50万キップ(約7000円)を支払っただけだという。

 大規模農場での農薬使用は、周辺の河川を伝ってその地域だけでなく広範囲な汚染をもたらすことになる。地方当局は2015年に中国企業との覚書きの際に、有機肥料の使用を条件として合意、署名している。しかし、実際には化学薬品の農薬が使用されていることは疑いの余地はなく、労働者の健康のみならず、周辺地域全体が汚染され始めている。
【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】

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