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【ベトナム】南北で営業努力が異なるベトナムのバイクタクシー

Global News Asia / 2016年10月23日 9時0分

ハノイのバイクタクシーは歩道で待っていることが多いが、なにもしていないただのバイクライダーもおり、結局一般市民とバイクタクシーは簡単に見分けられない。(撮影:高田胤臣)

 2016年10月23日、東南アジアには日本にはない交通機関などがあり、その移動手段が観光のひとつにもなる。例えばタイのトゥクトゥクなどがそれになる。

 また、観光者向けではなく生活の足として重宝される手段もある。例えばバイクタクシーだ。タイであれば主にバンコクで活躍するもので、10年近く前から各地域の区役所が登録制にしたことから料金体系などが明確になり、使いやすくなった。2015年ごろからは着用する正規ベストのうしろに顔写真つきの営業許可証の提示もしている。

 ベトナムでもバイクタクシーは日常的な交通手段として利用されていた。タイと比べて違う点はユニフォームを着用していないため、観光客からは一般のオートバイと見分けがつかない。

 ただ、街中を歩いているとバイクタクシーの方から話しかけてくるのでそれと知ることはできる。しかし、観光客の場合は料金が割高になっているという。その点もタイとだいぶ違う(バンコクでも長距離はボッタクリ料金になることもある)。

 ベトナムは南北に長細いこともあり、地域毎に国民性が違うという。バイクタクシーもそれが顕著な様で、ハノイの運転手は話しかけてくるものの断ればその場で終わる。しかし、南部の商業都市ホーチミンは、断っても断っても相手が暇な限りいつまでもつきまとってくる。また、ホーチミンのバイクタクシーは日本人からの感謝の手紙などを持参しており、信用を獲得しようという努力をしている。ハノイはそんな面倒なことはせず、基本的にあっさりしている。

 いずれにせよ、ベトナムは交通マナーが日本よりも格段に悪い。ベトナムでもメーター制のタクシーは走っている。観光客はバイクタクシーは利用しない方がいいのではないかと思う。

【執筆 : 高田胤臣】

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