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フィリピンで殺害された韓国人男性、実行犯3人は現役警官ー殺害場所は警察本部

Global News Asia / 2017年1月22日 15時19分

アンヘレス

 2017年1月20日、韓国メディアによると、昨年10月にフィリピンで警察官らに誘拐された50代の韓国人実業家が、フィリピン警察庁本部で殺害されていたことが分かり、大きな波紋が広がっている。

 同事件の被害者である韓国人実業家(53)は、昨年10月18日にフィリピン・パンパンガ州アンヘレスにある自宅付近で、警察官らが「麻薬関連の疑いで調査が必要」と嘘をついて連行した。

 警察官らは、アンヘレスから約100km離れた、マニラ・ケソン市にある警察庁本部の駐車場に車を停め、車内で韓国人実業家の首を絞めて殺害した。

 この事件の容疑者8人のうち3人は現役の警察官で、容疑者らは事件を隠ぺいするため、遺体を元警察官が運営する火葬場で焼却し、トイレに流したという。

 フィリピン警察庁長官はフィリピンメディアの取材に対し、「容疑者の警察官1人がを警察庁本部で殺害したと供述したことを明らかにし、再発防止に向けて対応策を取る」と述べた。

 事情通によると、殺害された韓国人実業家は、韓国の同胞との間で、何らかのトラブルがあり、韓国の同胞が警察官らに高額で殺害を依頼したのではないか。今回の容疑者は地方の警察官ではなく、エリートと言われる警察庁本部の警察官で、フィリピン政府もショックを隠せない。ドゥテルテ大統領が強力に進める、麻薬撲滅作戦を悪用しての犯罪で、警察組織のモラル維持の難しさが露呈した。
【編集 : MK】

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