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ラオス少女の人身売買が急増ー裕福な中国人との結婚と騙され

Global News Asia / 2017年2月20日 9時0分

ラオス首都ビエンチャンの凱旋門と首相府(そむちゃい吉田撮影)

 2017年2月20日、裕福な中国人と結婚という話で行ってみたら、売春をさせられたという被害がラオス国内の女子高校生を中心に増加していると、インドシナ(ベトナム、ラオス、カンボジア)を中心としたメディアが伝えている。

 ラオスではこれまでも、結婚話や良い仕事があるとしてタイへ売られたという被害は以前からあったが、中国へのルートは最近被害が増えていると、人身売買を調査しているNGO団体職員が匿名を条件に明かしてくれた。

 「中国人たちは、南部、中央部、ビエンチャン近辺とほぼラオス全土で少女たちに声をかけているようです。政府も事態を憂慮しています。」

 ラオスでは、中国人は裕福だというイメージが強いため、地方ではそんな中国人との結婚話は歓迎されている。しかし、結婚とは名ばかりで中国に入った途端に売り飛ばされたり、売春を強要されている。被害に遭う少女の多くは高校2、3年生が多く、結婚するために学校を中退する。

 サイヤブリー県パクライ地区では、結婚して2カ月経った頃に娘から衝撃的なメッセージが届いた。毎日、売春宿で性的サービスを強要されていて、抵抗したら暴力を振るわれた上に監禁されているというものだった。その少女の場合は、村に来た中国人男性と恋愛関係になったあと、結婚するために中国へ渡ったという。しかし、男は中国へ戻ると少女を売春宿に売り飛ばしたというケースだ。

 また、他の村では嫁いで行った娘から連絡が全くないことを心配する親や、突然子供を連れて戻って来たケースもあると米国人権保護団体の関係者は語る。かつて、タイへのルートでは役人に賄賂が渡されることで商売になっており定着している。この中国へのルートでも同様なことが行なわれている可能性が高い。

 ラオス国内の人身売買については、これまで正式な調査はほとんど行われていないため、正確な被害数はわかっていない。人権団体の調査も政府機関の対応が不透明なために作業が妨げられているという。

 村に戻った少女の一人は、中国でのことはあまり語りたがらないものの、もう二度と中国には行きたくないとだけ言っているという。
【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】

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