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【タイ】ダウン症の赤ちゃん引き取り拒否問題で、知らなかったと父親は責任転嫁発言

Global News Asia / 2014年8月5日 1時19分

最新設備が整い外国人の受け入れに積極的なタイのサミティヴェート病院(資料写真)

 2014年8月4日、タイのメディアによると、タイ人の女性に代理出産を依頼したオーストラリア人夫婦が、生まれたダウン症の男の赤ちゃんの引き取りを拒否していた。

 代理出産のタイ人女性は、昨年12月に双子の男女の赤ちゃんを出産した。しかし、代理出産を依頼したオーストラリア人の50歳代の父親は、双子のうち健康な女の赤ちゃんだけを引き取り、ダウン症だった男の赤ちゃんの引き取りを拒否。しかしこの父親はメディアに対して、ダウン症の男の赤ちゃんの存在を知らなかったと責任転嫁。ダウン症の赤ちゃんが生まれた原因は、代理出産の女性の体調とは無関係だとタイの医療関係者は話す。

 代理出産のタイ人女性は、妊娠7カ月目の時に、双子のうち1人がダウン症だと分かり、代理出産を依頼したオーストラリア人夫婦の仲介業者からは中絶するよう求められたが、中絶はタイでは犯罪になるため拒否して出産した。

 ダウン症の赤ちゃんは、重度の心臓病を併発しており、オーストラリアを中心に募金活動が行なわれて、日本円で約2000万円の寄付が集まっている。

 約150万円の報酬で代理出産を引き受けた21歳のタイ人女性は、苦しい経済状況の中で、自分の子供2人を育てている。子供の教育や借金の返済などの理由で、仕事として代理出産を引き受けたという。

【編集 : 朝日音然】

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