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【コラム】春到来、髪を切りませんか 中国

Global News Asia / 2024年4月10日 6時0分

 中国では、旧暦の2月2日(今年は3月11日)~おそらく立春前のぞろ目の日~に、理髪、髪を切ると縁起がいいとされている。ゆえに、理容店や美容室が予約で満杯になる。冬眠していた竜が目覚め、天に昇っていく「竜台頭」という日だ。

 日本では、基本、男性が調髪するところは理容店と法律で定められている。これには顔剃りやシャンプー、整髪などオール技術が含まれているから。顔剃りは、理容師にしか認められていない国家資格だ。今、男性も美容室で「カットだけだもんね~」と行くし、違法と知っていて美容師も襟足などをカミソリで剃る。理容師法美容師法が変わる時期にきているのかもしれない。

 中国では、理容店で働く技術者を「美容師」とも呼ぶらしい。20人の従業員が働いている理容店では、この日午前中だけで、70人さばいた。大人だけだと厳しいかもしれないが、子供(男の子)も加われば不可能ではない。理容師の国家試験ホルダー2人だと2人分の仕事しかできないが、絶妙な敏腕アシスタントが1人の技術者についただけで3人前の仕事ができる。この日の開店は、午前5時。

 中国の利用料金は、日本円にして627円。3年前は313円。大丈夫このような値上げの仕方を日本の理容組合(全理連)加盟店はしないから~カルテルはあるけど。

 日本において、理容学校の閉校廃校が多くなっている。顔剃りが違法でしかできなくても、みんな美容師になっていく。いわゆるおじさんのミディアムカットを定規のような指間刈(しかんがり)できる技術者はどんどん少なくなっている。

 理容店の入口にあった、赤青白(血液・静脈・包帯を現す)のサインポールも、青白の店も多くなった。理容師は大昔は外科を担っていたことがある。中国ではそれでも、まだ、美容師という名の理容師が、いぎなり忙しい日がある。この伝統は永遠に続いてほしい。
【編集 : fa】

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