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【箱根】「BLISSTIA箱根仙石原」温泉露天風呂付きスタンダードルーム宿泊記

GOTRIP! / 2024年1月27日 6時30分

箱根町の中でもとりわけ自然ゆたかな仙石原エリア。雄大な山々に囲まれた標高650mの高原で、箱根湿生花園や台ヶ岳の山すそに広がるススキ草原が有名です。美術館が点在し、芸術を楽しめるエリアとしても人気があります。

2023年12月15日、その仙石原に全客室スイートルーム仕様のホテル「BLISSTIA(ブリスティア)箱根仙石原」が開業しました。客室は全63室あり、温泉半露天風呂付から80㎡を超えるプレミアムタイプまで、ニーズに合わせて選べます。

今回は温泉露天風呂付きのスタンダードルームに宿泊し、温泉と食事を楽しんできました。館内やお部屋、温泉、食事などの写真とともに宿泊記をお届けします。

本館ロビー

彫刻の森美術館監修のアート作品が飾られたロビーは、広々として落ち着いた雰囲気です。大きな窓の向こうに見えるのは、宿泊棟の中央にあるファイヤープレイス。日が落ちると火が灯され、湯上りや食事の後に火を囲んで静かなひとときを過ごせます。

チェックインは15時から。ソファに座って大浴場や食事に関する説明を受けます。

到着時限定(15:00~17:00)で、フレッシュスムージーのウェルカムドリンクをいただけるので、ぜひ味わってみてください。神奈川県産の食材を使用し、店内で切るところから手づくりしているスムージーは、とても新鮮でおいしいです。

キウイ・パイナップル・ケール青汁・てんさい糖の「Vert(ヴェール)」、キウイ・みかんジュース・ブルーベリー・リンゴ・パイナップル・てんさい糖の「Violet(ヴィヨレ)」、梅干し・みかんジュース・リンゴ・てんさい糖の「Jaune(ジョーヌ)」の3種類から好きなものを選べます。

温泉露天風呂付きスタンダードルーム

こちらが今回宿泊した温泉露天風呂付きスタンダードルームです。42平米のスイートルームにセミダブルベッド2台とソファベッド1台があり、4名まで宿泊できます。

セミダブルベッド2台が置かれたスペースはスライディングドアで仕切ることが可能です。

広いシンク付きキッチンカウンター。電気ケトル、コーヒーメーカー(ネスプレッソ)、グラス、マグカップなどが備わっています。サービスのミネラルウォーターの代わりにピッチャーが用意されており、お水は共有スペースにあるウォーターサーバーから取ってくるスタイルです。

扉の中に冷蔵庫と電子レンジもあり、調理器具やワイングラスなどは貸し出してもらえます。

リビングスペースには大きなローテーブルとソファ。十分な数のクッションが用意されており、正面の壁に据え付けられたテレビを見ながらゆったりとくつろげます。もともと広い空間ですが、背の高い家具がなく、ドアもすべてスライディングタイプのためか、より広々と感じました。

テレビのある壁の横のスライディングドアを開けると洗面所があります。洗面台に向かって左側に大きなウォークインクローゼット、右側にシャワーブースがあります。新しいホテルだけあって、水回りはどこもピカピカです。なお、トイレは独立しており、玄関スペース近くにあります。

洗面台には、フランスのスパ発スキンケアブランド「オムニサンス・パリ」のアメニティセットが用意されていました。メイク落とし、洗顔ジェル、化粧水、保湿クリームの4点入りで、すべての客室に備わっているとのこと。

洗面所隣にあるシャワーブースのさらに奥のガラス扉を開けると、温泉露天風呂へ通じます。温泉露天風呂はリビング側の扉からも行けますが、この構造だとシャワーで体を洗ってそのまま温泉に入れるので、動線がスムーズです。

シャワーブースにはレインシャワーとハンドシャワーがあり、ディスペンサータイプのシャンプー・コンディショナー・ボディーソープも備わっています。

大涌谷温泉で満たされた露天風呂は、大きくはないものの、開放感たっぷり。空気のきれいな仙石原で、空を見上げながら、昼でも夜でも朝でも、好きなだけ温泉を独り占めできます。

温泉大浴場

写真提供:BLISSTIA箱根仙石原

ベッドから直行できるプライベートな温泉露天風呂もいいですが、大きなお風呂で大涌谷温泉源泉かけ流しを楽しめる大浴場は格別です。

庭園を目前にのぞみ、大涌谷の眺めを一幅の絵画のように楽しめる露天風呂。自然豊かな環境で、かすかな硫黄の匂いがするにごり湯に包まれると、日常を忘れて心身ともにリラックスできます。

空気がきりっと冷たく澄んだ冬の夜、温かい湯船に浸かりながらきらめく星々を眺める至福の時間は、仙石原の忘れられない思い出になるでしょう。

ディナー

BLISSTIA箱根仙石原では、南フランス料理を中心とし、“和”の要素を取り入れたコース料理のディナーをいただけます。メインは本格石窯で仕上げた肉・魚・ジビエなどのチョイス式です。スタンダードコースはメイン4種類、ライトコースはメイン2種類から選べます。

季節のアミューズは、強羅銀豆腐厚揚げのキッシュ、鯛のカルパッチョとジャガイモのチュロス、伊東の干物のブランダード。仙石原を想起させるあしらいも美しいです。

鰤のマリネ 小田原みかんとクスクスのサラダ。山葵の茎のピクルス、ナッツの入ったドレッシングは食感も楽しいです。雲のように軽やかなヨーグルトのエスプーマを添えて。

白子のベニエ 三島白菜のクラムチャウダー仕立て。ベニエはビール・小麦粉・サフランを使って揚げたもので、衣のサクサクした軽い食感と、白子のクリーミーさの対比を楽しめます。

目鯛のポワレ 柚子の香るソースマリニエール(アサリだし・白ワイン・バターを使ったソース)。下に敷いてあるのは三島大根のポシェ(煮込み料理)です。目鯛のパリっと焼かれた皮とふっくら柔らかな身が最高でした。

メインは国産牛ローストビーフ・鴨のロースト・豚のロースト・牛バラ肉の煮込みから選べます。

今回はローストビーフをチョイス。石窯でローストした牛肉はちょうどよい火の入り具合で、しっとりした舌触りです。薬味の静岡県産あらぎり山葵や岩塩といっしょにいただきます。つけあわせのカブやジャガイモ(インカのめざめ)のグリルもハッとするおいしさでした。

デザートはりんごのコンポート アップルパイ仕立て。りんごのコンポートにアイスクリームをのせて軽やかなパイ生地を添えたものなので、コースの最後にもぺろりといただけました。

どの料理も手が込んでおり、目でも舌でも楽しめるものばかり。土地の食材が多く用いられており、大満足の内容でした。

なお、紹介したディナーの内容は2024年1月のものです。2か月ごとにメニューが入れ替わるほか、仕入れ状況により内容が変更になることがあります。

冬場は少し寒いですが、過ごしやすい季節なら、ディナーの後にファイヤープレイスで揺らめく炎を眺めつつ、おしゃべりを楽しむのもよさそうです。

朝食

朝食は、メインを和食または洋食から選べるハーフビュッフェスタイルとなっています。和食のメインは、焼いた鯖の干物と卵のスフレでした。

洋食のメインは、石窯で焼き上げたエッグココット ベーコンとソーセージ、ポトフのミネストローネ仕立て。そのほか、ブレッド&デニッシュ、サラダ、お惣菜、ヨーグルト、フルーツカクテル、コーヒーや紅茶、ジュースなどを好きなだけいただけます。

カフェ

夕食・朝食の会場となっているカフェ&レストラン「Kotei」は、14:00~17:00(L.O. 16:30)の時間帯に限り、宿泊者以外もカフェとして利用できます。

コーヒーはお代わり自由、紅茶とハーブティーはポットサービスで、いずれもプチ・フール(小菓子)付きです。プチ・フールは、箱根・丹沢山麓一帯で栽培されている足柄茶のパウンドケーキと、小田原・曽我梅林の梅のパウンドケーキで、ご当地らしさを味わえました。

目の前でフランベで仕上げてくれるクレープシュゼットはエンターテイメント性もあり、ふわっと広がる3種類のお酒とフレッシュオレンジの香りがたまりません。少し早めに到着して、チェックイン前にカフェタイムを楽しむのもおすすめです。

BLISSTIA箱根仙石原は、ゆっくりと流れる時間のなか心地よい温泉に浸かり、おいしい料理やお酒を楽しんで、体とこころを解きほぐせるホテルです。毎日がんばっている自分へのご褒美に、大切な人といっしょに特別な時間を過ごしたいときに、ぜひ訪れてみてください。

Post: GoTrip! https://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア

名称 BLISSTIA箱根仙石原
所在地 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原字押出29番1
客室数 全63室
アクセス 箱根登山バス「仙石原小学校前」バス停下車徒歩1分
公式サイト BLISSTIA箱根仙石原 ホテルコンド&ホテルレジデンス

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