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1日3000個売れたパンも。フランス産小麦を使用した自信のバゲットが並ぶ〈ボンヴィボン〉へ。

Hanako.tokyo / 2023年3月13日 18時17分

1日3000個売れたパンも。フランス産小麦を使用した自信のバゲットが並ぶ〈ボンヴィボン〉へ。

パンラボ・池田浩明さんによる、Hanako本誌連載「まだ見ぬパン屋さんへ。」を掲載。横浜市青葉区で長年、人気店の座をキープする〈ボンヴィボン〉。厨房を覗くと、ヒゲがトレードマークの児玉圭介シェフが楽しそうにパンを作るのが見えます。笑顔の訳が知りたくて、職人になったきっかけを訊きました。

俺は「うまいもん」を作りたいだけ。

児玉圭介シェフ。2011年「モンディアル・デュ・パン」国内予選で部門優勝。

よく笑い、よく働く。そして無類の食いしん坊。プロ向け講習会で講師も務めるトップシェフの一人だが、素顔は気さくだ。「シェフと呼ばれるような柄じゃない。シェフっていうと、あーしろこーしろって顎でこき使ってるイメージだけど、店の中でいちばん働いてますから(笑)」実家はパン屋。親戚6家庭17人のうち、8人がパン屋というパン屋一家に生まれた。「子供の頃から厨房が遊び場。小学生のときから、生地を丸めたり、ケーキにクリーム塗ったり」

ダークチェリーのモカデニッシュ各330円。

パン職人を志したのは21歳。「それまで女の子の尻をおっかけて遊びまわっていました(笑)。おじさんが倒れて、代わりに半年間、パン屋に入った。合間にケーキを作って、好きな女の子にあげたらすごくよろこんでくれて」パンやケーキを作れば誰かを笑顔にできる。児玉さんの原点だ。見えないところに、独創的なテクニックが潜む。

手前から時計まわりに、木苺クーヘン270円、特製カレーパン240円、生クリームあんぱん160円。

1日3000個を売ったこともある名物「生クリームあんぱん」。フレッシュクリーム、あんことともに、一瞬で生地が消えると思えるほどの口溶けのよさは、三温糖を使ったカラメルの力を活かすことで生まれる。「バゲット・ムニエ」は、フランスのMOF(国家最優秀職人)ティエリー・ムニエ氏が開発したフランス産小麦粉を使用、低温下で熟成。ウエハースのようにクラッシュする皮から、コーンや大豆を思わせる香りがあふれだし、噛むことの快楽を呼び覚ます。あんぱんにバゲット。洋の東西を問わず児玉さんが作りたいのは、「トラディションの極上」。かっこつけず、なにげないけれど、食べればおいしい、そんなパン。「俺は、うまいもんを作りたいだけ。『これおいしいでしょ、食べて』ってみんなに手渡したい」

〈ボンヴィボン〉

窯をイメージした店内に「生クリームあんぱん」やフランス産小麦を使用した自信のバゲット、デニッシュ、サンドイッチが並ぶ。
神奈川県横浜市青葉区青葉台1-32-2
045-983-5554
8:00~19:00 月休

Navigator…池田浩明(いけだ・ひろあき)

パンラボ主宰。パンについてのエッセイ、イベントなどを柱に活動する「パンギーク」。著書に『食パンをもっとおいしくする99の魔法』『日本全国 このパンがすごい!』など。

(Hanako1198号掲載/text:Hiroaki Ikeda)

No. 1198



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