1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. グルメ

全国名喫茶エリア&名物グルメ。川口葉子がナビゲート 前編

Hanako.tokyo / 2023年5月23日 15時23分

全国名喫茶エリア&名物グルメ。川口葉子がナビゲート 前編

日本全国にはエリアごとに独自の発展を遂げた喫茶文化があります。その地ならではの特性と、一度は訪れたい喫茶店と代表メニューをライターで喫茶写真家の川口葉子さんに教えてもらいました。

Navigator 川口葉子 ライター・喫茶写真家

かわぐち・ようこ/雑誌、web等で喫茶店、コーヒー特集の企画監修、執筆を行う。著書に『金沢 古民家カフェ日和』(世界文化社)、『喫茶人かく語りき』(実業之日本社)など。Instagram:@yohko_kawaguchi

札幌|〈 夜パフェ専門店ななかま堂 〉



〈 夜パフェ専門店ななかま堂 〉の季節のパフェ「春告げる 夜桜の上 月一つ」2,280円。



シメパフェ文化が根付く洋喫茶大好きエリア。
寒い季節に暖かい室内で冷たいアイスクリームを楽しむという習慣が札幌にはあるそう。近年は、ディナーやお酒を呑んだ後にパフェを食べる“シメパフェ”文化が定着。写真映えする華麗なパフェがSNSを通して共有されやすいという点も見逃せません。〈ななかま堂〉は、夜パフェ専門店として有名な一軒。美しいビジュアル、素材を何種類も組み合わせることで、最後まで飽きさせない味と食感のバリエーション、くすっと笑えるネーミングが魅力ですね。

〈 夜パフェ専門店ななかま堂 〉

住所:北海道札幌市中央区南4条西5 第4藤井ビル2F 
TEL:011-596-8607 
営業時間:18:00~24:00(金土、祝前日~2:00) 
定休日:不定休 
席数:29席 
公式サイト:https://risotteria-gaku.net/

盛岡|〈 光原社 可否館 〉



〈 光原社 可否館 〉のくるみクッキーとコーヒー。くるみクッキー190円、コーヒー550円。



土地が生んだ文豪、宮沢賢治を愛する名喫茶あり。
盛岡はレベルの高い喫茶店文化、コーヒー文化が息づく城下町。宮沢賢治ゆかりの街としても知られる地で、作品に由来する喫茶店の〈光原社〉は、宮沢賢治の生前に出版された唯一の童話集である『注文の多い料理店』を世に送り出した出版社。現在は、民藝品を扱うショップと、喫茶店〈可否館〉を構えています。「くるみクッキー」は、ほろりとした歯ざわりのクッキーで、香ばしい風味のくるみをサンド。コーヒーと好相性です。

〈 光原社 可否館 〉

住所:岩手県盛岡市材木町2-18 
TEL:なし 
営業時間:10:00~18:00 毎月15日休(土日祝の場合は翌休) 
席数:12席 
公式サイト:http://morioka-kogensya.sakura.ne.jp/

藤沢|〈 喫茶ジュリアン 〉



〈 喫茶ジュリアン 〉のペアソーダ。780円。レトロなインテリアの店内に、モダンジャズが心地よく流れる。プリンアラモード(880円)も人気。



作家や画家が滞在した歴史の面影が残る町。
藤沢は大正時代に別荘地として発展し、芥川龍之介など多くの作家や画家、学者たちが滞在し、ゆたかな文化を醸成しました。喫茶店の名前に、そんな歴史の名残りが薫るのが、大きな丸窓が目をひく〈喫茶ジュリアン〉です。店名は、スタンダールの小説「赤と黒」の主人公、ジュリアン・ソレルに由来するのだと、お店のオーナーにうかがいました。イチゴ味の赤とメロン味の緑、美しい2色のソーダを組み合わせた「ペアソーダ」が人気です。

〈 喫茶ジュリアン 〉

住所:神奈川県藤沢市藤沢110 
TEL:0466-22-7955 
営業時間:10:00(土11:00)~18:00 
定休日:日祝

静岡|〈 喫茶ポプラ 〉



〈 喫茶ポプラ 〉のフルーツサンドイッチ。フルーツサンドのフルーツは、メロン、マスカットなど季節替わり。1,200円。



盛り上がりを見せる、新たな喫茶エリア。
静岡といえばお茶の産地。かつては、わざわざ店で日本茶を飲むものではないという認識が強くありましたが、近年は日本茶カフェも増えています。ですが、喫茶店といえばやはりコーヒー。〈喫茶ポプラ〉の「フルーツサンドイッチ」は、先代マスターが考案し、数年前に復活したメニューです。四角くカットしたサンドイッチを放射状に並べるアイデアが素敵で、フルーツが並ぶ断面が美しい。新鮮なフルーツの香りが弾ける一皿です。

〈 喫茶ポプラ 〉

住所:静岡県静岡市葵区呉服町2-4-5 三島屋ビル2F 
TEL:054-251-0252 
営業時間:12:00~17:00(土日〜18:00) 
定休日:水木休 
席数:24席

名古屋|〈 コンパル大須本店 〉



〈 コンパル大須本店 〉のエビフライサンド。 1,050円。氷入りグラスにホットコーヒーを注ぐアイスコーヒー(450円)も人気。



「足し算の美学」が光る 日本有数の喫茶エリア。
名古屋では、休日は家族そろって喫茶店で食事をする習慣があります。重きを置くのは「お値打ち感」。それ故、お得気分を味わえるよう、コーヒーにトーストやゆで卵をサービスで付ける、モーニング文化が定着したのだと思います。〈コンパル大須本店〉の名物メニュー「エビフライサンド」にも足し算の美学が。エビフライだけではなく、ふわふわタマゴとキャベツをはさみ、ソースも自家製のカツソースとタルタルソースのダブル使い!

〈 コンパル大須本店 〉

住所:愛知県名古屋市中区大須3-20-19 
TEL:052-241-3883
営業時間: 8:00~19:00 
定休日:無休
席数:86席
公式サイト:https://www.konparu.co.jp/

illustration : Yui Watanabe text : Yumiko Ikeda

No. 1220



喫茶店に恋して。/道枝駿佑 (なにわ男子) 2023年04月27日 発売号

一日一杯のコーヒーを素敵な喫茶店でゆっくりと飲めたら。今号では、喫茶のスピリットを受け継ぐ新店、本や音楽、器選びに空間づくり…店主の哲学が隅々までいきわたる「学び」のある喫茶店などを徹底ガイド。全国の心地いい空間とおいしいコーヒーで、あなたのオアシスになる一軒を見つけてみませんか。コーヒー好きも魅了する、新たな日本のお茶の世界を覗く第二特集も必見です。



もっと読む

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください