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「僕たち地元が頑張らないと」知床観光船沈没事故 当時捜索に参加した男性が知床に抱く思い語る

HTB北海道ニュース / 2024年4月22日 19時25分

(c)HTB

(Q2年前の事故当時のことは覚えていますか?)

古坂彰彦さん(65)

「鮮明に覚えていますね。あの日もこんな感じで寒かったです」。

斜里町ウトロで50年近く漁師を続けてきた古坂彰彦さん。2年前の4月23日、古坂さんの耳にも事故の一報が入りました。

古坂彰彦さん)

「船が半分沈んで、まだエンジン動いてたのかな、バッテリーがダメになったというところから連絡が来て」。

(Q(事故の)一報を聞いた時何を思いましたか?)

「相当厳しいなって」。

あの日、観光船「KAZUI」は乗客乗員26人を乗せて冷たい海に沈みました。1人でも多く見つけてあげたい。古坂さんは事故翌日から連日捜索にあたり、乗客だった3歳の女の子のリュックを発見しました。

古坂彰彦さん)

「みんなリュック見た時は言葉がなかったです。うちの孫が3歳で女の子で。よくゲームをやっていたんですよね。ゲーム機が入っていたというのを聞いたらいたたまれなかったですね」。

漁師みんな言ってるけど、あの日に出たのが間違いです。あの日(出航を)止めたやつもいたんだよね。思ったのは、もっと仲良くできればいいんじゃないかな。漁師と観光船の人たちが、(悪天候だと)共有していればああそうかとなったのかなって。そういうところが足りなかったのかなと」。

古坂さんは事故を起こした知床遊覧船の桂田精一社長と小学生の頃からの知り合いで年に1、2回会う仲だったといいます。

古坂彰彦さん)

「あき兄って呼ばれてる。事故以来会っていないけど」。

(Q古坂さんにとっても正直ショックだったんじゃないですか?)

「それはそうだよね。だからなんであの日出ちゃったのって」。

事故後、活気を失ったウトロ地区。斜里町の観光客はコロナ前のおよそ7割までしか回復していません。古坂さんは大好きな地元を再び元気にしたいとおととし11月、飲食店を始めました。

古坂彰彦さん)

「やっぱり漁師の食べているものを食べてみたいってみんな思うじゃないですか」。

店では古坂さんの船でとった魚を使った漁師めしを味わうことができ、観光客の人気を集めています。

依田英将アナウンサー)

「うーん、やわらかい。かみすすめていくとホッケのたんぱくなうまさがほとばしる」。

古坂彰彦さん)

「でしょう。一番人気です」。

事故からあすで2年。

(Q今後知床の元気を取り戻していくために何が必要だと思いますか?)

古坂彰彦さん)

「地元の人が元気になることじゃないですか。そうするとみんなも来てくれるんじゃないかなと。僕たち地元が頑張らないと」

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