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大阪|貴重な絵画や陶磁器を収蔵する「逸翁美術館」2024年度展覧会スケジュールを発表

IGNITE / 2024年1月27日 0時15分

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阪急東宝グループ(現 阪急阪神東宝グループ)の創業者である実業家・小林一三さん。「逸翁(いつおう)」の雅号で俳句や茶の湯に親しみ、美術品の収集家としても知られる。

その遺志を継いで膨大なコレクションを収蔵する大阪・池田市の「逸翁美術館」では、2024年度に4つの展覧会を開催する。

重要文化財指定記念展に始まり、浮世絵、漆芸、色に注目して鑑賞するアートなど、多彩な切り口で作品を紹介する。

「逸翁美術館」年間スケジュール

4月13日(土)~6月9日(日)には「地蔵十王像重要文化財指定記念展 地蔵と地獄」を開催する。

同館所蔵の「地蔵十王像」(絹本着色、13世紀)が国の重要文化財に指定されたことを記念し、同作品を陳列するとともに細部の詳細な図様を拡大して作品の魅力を解説する。

あわせて庶民を救済するとして信仰を得た「お地蔵さん」や、天・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄からなる六道の代表格「地獄」を描いた作品・資料を紹介する。

7月6日(土)~9月1日(日)には「いきもの図鑑 ~浮世絵から探し出せ!~」を行う。歌舞伎の世界を描いた浮世絵から「いきもの」に注目。

馬や猫など江戸から明治期の人々が見慣れた生物のほか、人に化けた狐や鷺、妖術で現れる巨大な鷹やガマガエル、滝をのぼる竜など想像上の生物も登場する。

9月21日(土)~11月24日(日)には「漆芸礼讃 -漆工・三砂良哉-」を開催する。

三砂良哉(みさごりょうさい)さんは、明治から昭和にかけて活躍した漆芸家。華やかな場を嫌ったことから未だ高い評価を得ていないが、絵画的で風雅な作風で知られ、遺っている作品は技術力の高さだけでなく創作性・デザイン力に満ちあふれる。本展は、三砂良哉さんを大々的に取り上げる日本で初めての展覧会となる。

2025年1月18日(土)~3月16日(日)には「黒い美術(ART)」と題したユニークな展示を実施。

美術に欠かせない色「黒」に注目し、水墨画や古筆切、墨蹟などの掛軸や、樂茶碗や瀬戸黒茶碗、漆を用いた硯箱や棗、器などを収蔵品の中から展示し、黒い美術(ART)を取り上げる。

茶室「即心庵」での呈茶も定期開催

逸翁美術館の館内には、小林一三さんが自ら考案した椅子席で楽しめる茶室「即庵」を再現した「即心庵」がある。

展覧会会期中の日曜日*、各席5名を定員とし10:50、11:30、12:10、13:10、13:50、14:30に呈茶を行う。

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