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東京・九段の登録有形文化財「kudan house」でアートイベント「CURATION⇄FAIR Tokyo」第一部が開幕間近

IGNITE / 2024年2月8日 21時45分

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「アートを買ってみたいけれど、どんな作品を選んだら良いか分からない」──そんな声に応える新しい試みが行われる。

昨年から発表されていた「CURATION⇄FAIR Tokyo(キュレーションフェア トウキョウ)」の第一部となる展覧会がついに2月22日(木)~3月3日(日)、東京・九段の「kudan house(九段ハウス)」にて開催される。

展覧会&アートフェア「CURATION⇄FAIR Tokyo」

「CURATION⇄FAIR Tokyo」は、遠藤水城さんキュレーションの展覧会と、「時所望」をテーマとするアートフェアからなる二部構成のアートイベントだ。

展覧会で作品や作家の理解を深めた後、厳選されたギャラリーが出展するアートフェアで作品を購入できるという新しい試み。第1回の開催となる今回は「時間」を軸にイベントを展開する。

第一部となる展覧会「美しさ、あいまいさ、時と場合に依る(The beautiful, the ambiguous, and itself)」では、川端康成さんと大江健三郎さんの文化論をキュレーションの起点に、古美術から現代美術まで時代やジャンルを超えた作品を集めた。

主体を「私」ではなく「itself/それ自身」とすることで、文脈に左右されない「もの」そのものの美しさや質に焦点を当てる。

歴史的建造物「kudan house」も見どころ

会場となるのは、1927年に建てられた実業家・山口萬吉さんの旧邸宅であり、一般非公開の登録有形文化財「kudan house」だ。現在は会員制のビジネスイノベーション拠点として活用されている同館を見学できる貴重な機会となる。

ボイラー室などがある地下空間では、アーティストの橋本聡さんが手がける新作と、シベリア抑留を生き抜いた香月泰男さんの絵画が共存。

香月泰男《机の上》1956

1階~3階の居住空間では李朝の白磁壷や川端康成さんの書、主に鉄を用いた立体作品を多くの芸術祭や個展で発表してきた青木野枝さん、複製技術の手法を用いて固有の存在についてアプローチする大西伸明さん、陶土で繊細な作品を作る小川待子さんの近作などが展示される。

青木野枝《霧と山 2021-3》2021 [Photo by 三嶋一路]

大西伸明《Glass》2018

小川待子《闇と星 2022-N-6》2022

複数の芸術領域の専門家が携わる展示空間も必見だ。キュレーターの遠藤水城さんを筆頭に、アーティストの五月女哲平さんや、振付師の神村恵さん、福留麻里さんなど異なる職能が交わる。

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