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秘湯好きにはたまらない川の極楽風呂「般若寺温泉」

IGNITE / 2016年9月12日 7時30分

写真

岡山県鏡野町の奥津渓谷を流れる吉井川のほとりに建つ一軒宿「般若寺(はんにゃじ)温泉」。

「般若寺温泉」は明治4年、般若寺の宿坊として開業し、1957(昭和32)年に温泉宿として営業を開始した。

日帰りで温泉入浴もできるが、1時間に1組のみの貸切湯なので予約は必須だ。

国道179号線から吉井川沿いを走る側道に入ると、道沿いに「般若寺温泉」の幟(のぼり)と小さな看板のついた屋根付きの駐車場が現れる。

車を停めて看板の矢印に促され、竹林の中の階段を下りると川のせせらぎが近づいてくる。

階段を下りきるとほっこりとした里山といった風情の敷地に出る。

母屋だろうか、どっしりとした藁葺屋根の下には「般若寺」の看板。

その先の建造物は、確かに寺のようである。

予約してある旨を伝えると、風呂に案内してくれる。

コンクリート造りの四角い湯小屋が川からすぐ近くにポツンと建つ。

中に入ると着替えを入れるための籠が置かれているだけの簡素な脱衣所。

脱衣所から数段下がったところに岩肌そのものの壁と湯船、洗い場にシャワーとカランがある。

明かり取りのレトロな木枠の窓の外は通行人もいないので開け放しにしても気持ちがいい。

温泉の温度は低めだが、ぬるぬるした泉質で肌にまとわりつくよう。

質素な設備に源泉掛け流しの温泉感は、秘湯好きにはたまらないシチュエーション。

川沿いにある露天風呂にも入ってみよう。

しかし、湯船まで屋根も囲いもないので持参のタオルをまとって小屋から出る。

誰も見ていないとは思うものの、あけっぴろげの自然の中、小走りに移動する小心者である。

バスタオルを脱ぎ捨て露天風呂に浸かると、目隠しというには気持ち程度の木の柵から川の流れがすぐ下に見える。

上流に目を向ければ細かくしぶきを上げている小さな滝、「鮎返しの滝」が見える。

露天風呂の湯船の温度も低めなので、いつまでも入っていられそうだ。

ゆらゆらと光を揺らめかし流れていく川面を眺めながらのんびり川風に吹かれていると日頃のいろいろな疲れもどこかに流れていくようだ。

寺の温泉だからというわけではないが、極楽極楽の湯あみが愉しめる。

住所:岡山県苫田郡鏡野町奥津川西20-1
電話:0868-52-0602

(小椚萌香)

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