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囲炉裏と古民家の温泉宿、「いろりの宿 かつら木の郷」

IGNITE / 2017年2月15日 19時0分

囲炉裏と古民家の温泉宿、「いろりの宿 かつら木の郷」

福地温泉は北アルプスの麓、山の静寂に包まれた奥飛騨の秘湯。

今回は囲炉裏と古民家の温泉宿「いろりの宿 かつら木の郷」を紹介しよう。

宿の駐車場から木々の生い茂る細道を進み、東屋のような休憩所を左に見ながらさらに奥へ。

長門門には「日本秘湯を守る会」会員宿の象徴、大提灯が下がっている。

大きな暖簾をくぐってロビーに入ると左手にフロント、奥には畳に囲炉裏のスペースやどっしりとした梁組の開放的なラウンジ。

こちらでお茶と和菓子をいただきながらのチェックイン。

部屋はすべて離れの全10室。

部屋に案内される途中、居心地のよさそうなライブラリーが、部屋の前にはスタイリッシュなフローリングテラスが設えてある。

宿泊したのは温泉露天風呂付きの「柿香庵(しこうあん)」の間。

10畳の和室と7.5畳の囲炉裏の間がありゆったり広々。囲炉裏は実際に火をたくことができ、ソファの用意があるので座りながら暖かく寛ぐことができる。

温泉露天風呂からは専用庭を眺めながらのんびりと。

冬場は雪景色を見ながらの入浴。部屋から風呂までの数メートルが寒いが、脱衣所はヒーターが付いている。

「えいっ」と気合を入れて浴衣を脱ぎ掛け湯をして温泉にドボンと浸かると極楽極楽。

館内には男女別の大浴場と空いていれば自由に入れる貸切湯が2か所。

大浴場には桧の内湯と石造りの露天風呂、貸切湯にも内湯と露天風呂があり、すべて敷地内に湧くかけ流しの温泉である。

食事は個室の掘り炬燵式の囲炉裏端でいただく。座ると足元が暖かく気持ちもほんわかと癒される。

囲炉裏には赤く灯った炭の傍らに香ばしく焼かれた岩魚、食前酒、前菜と献立表がセットされている。

食材は季節の飛騨の恵みが満載のメニューである。

川鱒と岩魚の造りは新鮮そのもの。

秘湯の宿というのを忘れるような美しい盛り付けの料理あり、郷土料理の五平餅ありと出てくる一皿に興味が尽きない。

焼物はキメの整ったさしの入った美しい飛騨牛を炭火で焼くので好みの焼き加減で、地元の野菜とともに熱々のうちにいただける。

またスタッフの一生懸命さが微笑ましい。聞けば新人とのこと、いい意味で将来が楽しみ。

和やかな時間に感謝。

住所:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷福地温泉10番地

電話:0578-89-1001

いろりの宿 かつら木の郷 公式サイト

http://katuraginosato.co.jp/

(小椚萌香)

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