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令和にちょんまげ・和装で暮らす人がいる……!? 自身のスタイル貫く“現代の侍”の暮らしぶりを聞いてみた

ねとらぼ / 2024年5月5日 12時0分

―― ズバリ、丁髷の魅力は?

とりにく 何といっても月代の青白さと髷の黒との対比ですね。メリハリがあって美しいですし、極めて奇妙な髪型なのに、おおむね「かっこいい」に帰結する珍しい髪型なのではないでしょうか。

―― 丁髷は普段、どのように結っていますか

とりにく 私はふんわりとした束よりも、硬い油でシャープに結い上げるのがスタイリッシュで好みです。所要時間は早くて5分、時間をかければ20~30分ほど。柘植(つげ)のくし数種類(特に床山が使う「床山櫛」)と、元結(もとゆい。髪を結ぶひものこと)と、特注の鬢付け油を使っています。

―― 髷にして困ったことはありますか

とりにく 特にありません。強いて言うならば、「冬場は風呂上がりの長い髪が冷たい」「お葬式などの堅い場面でカツラをかぶらなければいけないのが面倒臭い」といったところです。

―― 丁髷で暮らすと、和服しか着なくなるものなのでしょうか。洋装をすることはありますか?

とりにく 髷を結う以前から、毎日和服で過ごしています。まれにTPOの都合でカツラを被り洋服で出かけたりもしますが、年に片手で数えるほどです。

―― 髷を結ったことで変わったこと・変わらなかったことなどを教えてください

とりにく 変わらなかったのは友人関係ですね。こんな奇抜な格好をしていても、「いいじゃん、外見だけ見てお前と親友になったと思う?」と、本当に私を大事に思ってくれる人は変わらず離れませんでした、むしろ関係が強固になったと言っても過言ではありません。見た目の好みで付き合っていた(であろう)方が何人か離れていったこともありましたが。

―― 今の仕事を始める前は、髷のせいで決まらなかったりしたのでしょうか

とりにく 「こんな髪型で行くのは世間的にはふざけていると思われても仕方ない」と物おじして、多数は受けていなかったのですが、やはり普通にアプリなどで募集されているアルバイト――特に接客業は難しいところがありました。単発のモデルのお仕事はいくつか経験しましたが。

―― アルバイト先でのお客さんや同僚からの反応はいかがですか?

とりにく 「すごい頭だな! いいなぁかっこいいよ!!」「それって、カツラ……ですよね? 地毛ですか!?」と驚くお客様もいらっしゃいますが、意外にも大きな反応をする方はあまりいらっしゃいませんでした。まさか店員が丁髷とは思わず、「何かの見間違い」とどこかフィルターをかけて見ているのかもしれません(笑)。

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