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シャープ初の社内スタートアップは成功できる? 波瀾万丈のAIoTクラウドが目指す道

ITmedia PC USER / 2024年5月13日 12時0分

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AIoTクラウド代表取締役社長 松本融氏。本社のあるNBF豊洲ガーデンフロント(東京都江東区)でお話を伺った

 ポストコロナウイルス時代となったが、不安定な世界情勢や物価高、円安の継続と業界を取り巻く環境は刻一刻と変化している。そのような中で、IT企業はどのようなかじ取りをしていくのだろうか。各社の責任者に話を聞いた。連載第13回はAIoTクラウド(エーアイオーティークラウド)だ。

【連載一覧】

・日本の中小企業を元気にしたい! 3つのクラウドを中心に「All Adobe」で取り組む理由

・「チャンス」を的確に生かす日本HPが躍進する理由

・リーダーシップへの復権を目指すインテルの取り組みを鈴木国正社長に聞く

・モバイルPCの景色を変えられるdynabookを 5年目を迎えるDynabookが目指す道

・「100万人に喜んでもらえるVAIO」に挑戦しよう! VAIOを触ったことがない山野氏のこだわり

・エプソンの碓井会長が語るマイクロピエゾからPrecisionCoreへの歩み

・コロナ禍でも過去最高の売上を記録! 全米50州を行脚したアイコム 中岡社長が大切にするもの

・各社を渡り歩いたレノボの檜山社長が語る 国内トップPCメーカーの強みを生かす経営術

・「100年後の人にあって良かったと思われるもの」を目指して MetaMoJiが進める現場のDX

・「スピード×3/生産性の爆上げ/挑戦」 弥生の前山社長が呼び掛けるこだわりの理由

・「マウスコンピューターはPCの会社である」 小松社長が創業30周年を迎えて断言する理由

・「IBMはテクノロジーカンパニーだ」 日本IBMが5つの「価値共創領域」にこだわるワケ

 AIoTクラウドは、シャープの100%子会社だ。AIとIoT(モノのインターネット)を組み合わせたシャープの造語である「AIoT」と、「クラウド」を組み合わせた社名の通り、AI/IoT/クラウドに関する事業を推進している。

 2019年の設立当初は、シャープ製AIoT家電向けクラウドサービスや、シャープグループ向けに開発したクラウドサービスの外販などを行っていたが、現在は、アルコールチェック管理サービス「スリーゼロ」や、工場設備の遠隔監視サービス「WIZIoT(ウィジオ)」による事業にフォーカス。明確な需要が存在する市場に向けて製品開発を行う事業モデルへと変革している。

 それは、シャープという大手電機メーカーが模索する、社内スタートアップ企業の新たな姿にも映る。AIoTクラウドの松本融社長に同社の取り組みについて聞いた。松本社長は、かつてシャープが開発した独自の電子書籍端末「GALAPAGOS」の事業化を推進した人物の一人としても知られる。前編では、AIoTクラウドのこれまでの経緯と、2つの主力製品に焦点を当てた。

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