【日本人もビックリ!外国人の爆笑タトゥー】~東京オリンピックとタトゥー問題 2~
Japan In-depth / 2015年7月1日 23時0分
前回のコラムで、ヨーロッパにおいては比較的社会的地位の高い人にもタトゥーをしている人が多いということを書きました。社会的地位の高い人も、そうでない人も、多くの人が「タトゥーに寛容」な雰囲気が欧州にはあります。
さて、そんなヨーロッパで最近流行っているのは「漢字のタトゥー」や「日本語のタトゥー」です。ところが多くの欧州人が「漢字の意味」をよく調べず、適当に彼らの視点から見て「見栄えの良い漢字」を肌に掘ってしまうことから、残念ながらヨーロッパには「日本人から見たら大爆笑」のタトゥーがたくさんあります。その何件かをご紹介しましょう。
たとえば腕に「教育」の二文字を彫っている人。「教育」が大切であるということは誰にも否定できないと思いますが、果たして腕に彫る必要があるのかと聞かれると、微妙なところだと思います。少なくとも「日本人的な感覚」からいうと微妙なところではないでしょうか。
それから肩を並べて歩く男女の腕にそれぞれ「お兄さん」「妹さん」のタトゥーが刻まれているケース。男性の腕のほうに「お兄さん」、女性の腕のほうに「妹さん」と彫られているのを見ると、ある程度性別を理解した上で彫ったのだと思われますが、この二人が本当に「兄妹」なのかどうか気になるところです。もしかしたらカップルなのかもしれませんが、真実は闇の中。ただ、これもまた日本の感覚で言うと、仮に本当に仲の良い兄妹や兄弟であったとしても、腕に「お兄さん」「妹さん」「弟さん」なんて彫る人は日本人にはいませんよね。
「天使保護者水瓶座」というタトゥーを背中に彫った外国人もいます。これを見て筆者が思うことは「とりあえず字画の多そうな漢字を入れてしまったんだろうなあ」ということです。そう、欧米人は、とにかく「字画の多い漢字が好き」なのです。現に筆者もよく欧米人に「僕の(私の)名前を日本語で紙に書いて!」と目をキラキラさせながら言われますが、カタカナでその人の名前を書いてあげても、リアクションが素っ気なかったりとあまり喜ばれません。具体的に言うと、Thomas Schmidtさんの名前をカタカナで「トーマス・シュミット」と書いても、喜ばれないわけです。逆に「兎緒魔須・主密都」なんて書くと大喜びされるため、筆者は「欧米の名前をなんちゃって日本語風の漢字で書く」ことが楽しみになってしまいました。
上記の「兎緒魔須・主密都」は「夜露死苦」を連想してしまうため筆者は微妙な気持ちにさせられますが、欧米人は「とにかく字画の多い漢字が好き」ですから、こちら側(日本人側)も「お・も・て・な・し」だと割り切って対応するのが大人なのかもしれません。
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