1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 政治

自衛隊、オスプレイの空中給油能力を活用? その2

Japan In-depth / 2017年1月14日 23時0分

かつて500機はあった陸自のヘリ部隊は350機程度になるとされているが、なし崩し的にそれ以下に減らされるだろう。特に62機調達するはずの、AH-64Dが13機で打ち切られた調達の無様な失敗もあり、攻撃ヘリは旧式のAH-1Sはこっそり用途廃止が進んで、攻撃ヘリ部隊はなし崩しに壊滅するだろう。AH-64Dの機数は部隊の稼働機は数機にすぎず、実戦部隊と言える状態なく、単なる予算の無駄遣いとなっている。更に申せば既存のヘリ部隊の予算も削られ、訓練や整備が減らされて練度、稼働率も大きく落ち込むだろう。事実今でさえAH-1S部隊の搭乗員が草むしりをしている状態だ。


攻撃ヘリ部隊を全廃、あるいは廃止してその資源をオスプレイにつぎ込むというならば、賛否両論はあっても、それは一つの見識である。だが、陸自航空隊の将来の作戦構想と機種のポートフォリオ、稼働率なども考慮せずに、単にアメリカのご機嫌取りのために「高い玩具」を無分別に買うのは、多額の税金を投入してわざわざ自衛隊を弱体化させるだけである。


このような問題について、国会でも真摯な議論が行われず、またメディアも予算などの視点からオスプレイに関する報道を怠ってきた。オスプレイ賛成派も反対派もエビデンスや冷静な分析に基づかす、情緒による報道や神学論争を繰り返してきた。ぜひとも次期通常国会では自衛隊のオスプレイの給油問題、またオスプレイ導入自体の是非を議論して欲しいものだ。


(了。全2回。その1)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください