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読後感:「木を見る西洋人、森を見る東洋人」

Japan In-depth / 2017年2月20日 7時0分

 

【いつも時間がないあなたに】

どきっとするタイトルです。英語ではもう少し違っていてWhy Having Too Little Means So Muchとなっています。

欠乏の行動経済学と名付けられています。主張はシンプルで、なぜ欠乏しているかといえばあなたが欠乏しているからだというものです。もうちょっと分かりやすく言うと、人間の認知能力には体力があって、その認知能力が疲れて欠乏してくると視野が狭くなり(トンネリングと言うそうです)、目の前のことしか考えられなくなります。そして大事なことを先延ばししてしまい、新たな欠乏に見舞われるということです。

例えば、貧困層がなぜ借金をするのかと言うと、借金の返済に迫られると、視野が狭くなり根本的な問題を考えられなくなるからなんだそうです。借金を返すために新たな借金をすると、その借金も当然返済義務があるわけで未来にまた返済しなければならない負債を作ってしまうわけです。それでも欠乏をすると目の前の問題だけに意識がいってしまいそのことが頭からすっとんでしまうと。

そこまで深刻でなくても、忙しい時に翌月のスケジュールや仕事を決めていると、ミスが多く、またスケジュールが乱雑になってしまってまた来月も処理に追われて忙しくなるということはないでしょうか。これも欠乏がうむ新たな欠乏です。

じゃあどう対処したらいいのかというと、余裕を作り、認知的負荷を減らすべきだと本書は書いています。オバマさんや、ザッカーバーグさんが、毎日同じ服を着るのは意志決定量を少なくしているからだと言われますが、これも欠乏を防ぐ一つのアイデアかもしれません。また貧困にあえぐ人たちも、少しのお金の余裕があるだけで、貧困を抜け出るきっかけになるという実験結果も紹介されています。

昔、カルトに関する本を読んだ時に、人を最も洗脳しやすいのは睡眠不足の時だ、だから人をとにかく眠らせないんだと書いてありました。睡眠の欠乏の恐ろしさがわかります。

スポーツの上級者は、間を作るという表現をよくします。間という空白があることで、準備ができ、準備によって先手をとることができる。走りでも着地前のほんの一瞬間を作れるだけで、パフォーマンスが大きく変わってきます。先手を打つためにも、欠乏のサイクルからなんとか脱したいものです。

 

【双子の遺伝子】

エピジェネティクスに興味を持った時に読んだ本です。

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