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【海外発!Breaking News】へその緒がついたカバを振り回し、水面に叩きつけるワニに「自然は残酷」(ケニア)<動画あり>

TechinsightJapan / 2023年10月22日 5時0分

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ケニア南西部「マサイマラ国立保護区」で先月、まだへその緒がついたままのカバをくわえて振り回し、水面に叩きつけるナイルワニ(クロコダイル科)の姿が捉えられた。当時の動画は先月15日、野生動物写真家によってSNSに投稿され、今月になって科学ニュースのウェブサイト『Live Science』などが伝えて話題となっている。

ケニア南西部「マサイマラ国立保護区」を流れるマラ川で先月、野生動物写真家のフランキー・アダムソンさん(Frankie Adamson)がナイルワニの“デスロール”シーンを捉え、注目されている。

デスロールとは、ワニが獲物をくわえて頭を回転させ、骨を砕いて肉を引き裂く必殺技で、このたび餌食になったのはまだへその緒がついたカバだった。動画では、大型ワニが赤ちゃんカバの後ろ足をくわえているのが見て取れ、顎を突き上げると頭を大きく振り、カバを水面に叩きつけている。

マラ川のほとりに位置するサファリツアー運営会社「ガバナーズ・キャンプ・コレクション(Governors’ Camp Collection)」の駐在カメラマンとして、今年7月から10月末までの滞在を予定しているフランキーさんは当時、同僚から連絡を受けて川に向かったそうで、その日のことをこのように振り返った。

「私が駆けつけた時、ワニはすでに赤ちゃんカバをくわえていました。カバが死んでいたのは確かで、へその緒はついたままでした。ただワニが赤ちゃんを殺したのか、それとも死産で母に捨てられた死骸を奪ったのかは分かりません。」

「周囲に他のカバは見当たらず、ワニは当初、水の中でジッとして死骸をくわえていました。ところがナマズが寄ってきたことで冷静さを失い、死骸を宙に振り上げ、荒々しく水面に叩きつけ始めたのです。」

「私が観察していたのは45分ほどでしたが、ワニが死骸を食べることはなく、そのうちそれをくわえて川の中に消えていきました。」



成体のナイルワニは、大きいもので体長5メートルほどになり、攻撃的で形勢をうかがいながら行動する頂点捕食者であるという。また主に魚を食べているものの、シマウマやインパラ、野牛(バッファロー)などの陸生動物も狙うようだ。



一方で成体のカバは、体長5メートル、体重4500キロにまで成長するそうで、ワニがカバを襲うことはほとんどないという。それというのも、自分が殺されてしまう可能性があるうえ、怒って攻撃的になった時のカバの恐ろしさを知っているからだそう。ただチャンスさえあれば、ワニがカバの赤ちゃんをかっさらうことはあるようだ。

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