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ホンダ、カナダ・オンタリオ州でEV工場建設の計画発表(カナダ、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月30日 13時20分

ホンダは4月25日、北米での将来的な電気自動車(EV)需要の増加に向けた供給体制の強化を図るため、EV完成車工場・EV用バッテリー工場のカナダ・オンタリオ州での建設を含むEV包括的バリューチェーン構築計画を発表した。バッテリーの主要部材の正極材はポスコフューチャーMと、セパレータは旭化成と、それぞれ協業で生産することで基本合意している。総投資額は、パートナー企業による投資や連邦・州政府からの財政支援を含めて約150億カナダ・ドル(約1兆7,250億円、Cドル、1Cドル=約115円)と想定している。

EV工場は2028年の稼働開始を目指しており、完成すれば最大で年間24万台が生産可能となる。EV工場とバッテリー工場はオンタリオ州アリストンにある既存の工場の隣に建設し、新たに約1,000人の雇用を見込んでいる。

ホンダは2040年にEV・燃料電池自動車(FCEV)の販売比率を100%とする目標を掲げており、取り組みの第1弾として、米国オハイオ州の工場をEV生産のハブ拠点と位置付け、生産設備の改修やLGエナジーソリューションとの合弁によるバッテリー工場の建設など、北米でのEV生産体制の基盤づくりを進めていた。今回の取り組みはその第2弾となり、オハイオ州の工場でのノウハウを基に、バッテリーを中心とした原材料の調達から完成車生産までの包括的なバリューチェーンの構築を目指す。

ジャスティン・トルドー首相は「今日の発表は、カナダの製造業にとって画期的なものだ。ホンダの投資は、カナダやカナダの自動車産業の労働者、製造部門に対する信任投票だ」とコメントした。また、ビック・フィデリ・オンタリオ州経済開発・雇用創出・貿易相は「オンタリオ州がエンドツーエンドで完全に統合されたEVサプライチェーンを構築し続ける中、ホンダの投資は自動車設計の未来を定義する革新的な技術を推進する上で不可欠な役割を果たす」「ホンダ、オンタリオ州を選んでくれてありがとう」と投資計画を歓迎した。

(斎藤健史)

(カナダ、日本)

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