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ウォン氏が第4代シンガポール首相就任、副首相にガン貿易産業相(シンガポール)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年5月16日 15時50分

添付資料PDFファイル(229 KB)

シンガポールのローレンス・ウォン前副首相兼財務相は5月15日、第4代首相に正式就任した。新首相就任に伴い、ガン・キムヨン貿易産業相が副首相を兼務するほか、もう1人の副首相はヘン・スイキャット氏が引き続き務める。リー・シェンロン前首相は、上級相に就任した。

ウォン新首相は就任式での演説で、「(1965年の)シンガポール独立以降に生まれた世代では初めてとなる首相だ」と述べた。同首相(51歳)を含め第4世代指導者層の多くの閣僚が1965年以降に生まれた世代だ。同首相は、第4世代は建国時の指導者が導入した政策の恩恵を受けてきたと指摘した上で、「(自身の)リーダーシップのスタイルは、これまでの世代とは異なる。われわれのやり方でリードしていきたい」と語った。ウォン氏は2022年4月に、与党・人民行動党(PAP)の第4世代のリーダーとして閣僚と議員全員の支持を獲得したとして、次期首相に就任する見通しになっていた(2022年4月18日記事参照)。

新首相の就任とともに発足する新内閣は、ガン貿易産業相の副首相昇格とリー前首相の上級相就任以外に、大きな変更はない(添付資料参照)。ウォン氏は首相就任後も、財務相を兼務する。同氏は首相就任前の5月13日の会見で、今回の内閣改造が小幅なものにとどまった理由について、「政権の任期終了が近づいているため、継続性と安定性を重視した」と説明した。同国の総選挙は2025年11月までに実施する必要がある。地元英字紙「ストレーツ・タイムズ」などは、次期総選挙が2024年中に前倒しで実施される可能性を伝えている(2024年4月17日記事参照)。

総選挙後に発足する新たな内閣では、世代交代が進む見通しだ。同首相は同会見で、「内閣の顔ぶれをさらに強化、刷新するため、30~40代の男女を中心に新しい人材を取り入れたい」と語った。なお、首相府は今回の内閣人事の発表(5月13日)において、情報通信省が7月8日付で「デジタル開発・情報省」へと改称することも明らかにした。

(本田智津絵)

(シンガポール)

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